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先物市況  2月16日

投資被害について


NY株式:NYダウは306ドル高
15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は306.88ドル高の25200.37、ナスダックは112.81ポイント高の7256.43で取引を終了した。
アジア・欧州株がほぼ全面高となり、長期金利の急激な上昇で悪化していた投資家心理の改善が示され、買いが先行。
1月生産者物価指数が前月より増加し、利上げ加速への警戒感から一時下落する場面もあったが、複数の主要企業決算が好感され堅調推移となった。

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円10銭で引けた。
米国の1月生産者物価指数が予想を上回ったため一時ドル買いが再燃した。しかし、スタグフレーション懸念の浮上や米国の財政赤字拡大懸念、ドル安政策への思惑にドル売りが継続したほか、本邦企業のレパトリ絡みの円買い観測に加え、麻生財務相の発言を受けた円買いが続いた。


ニューヨーク原油先物4月限は続伸、原油4月限終値は61.17ドル、プラス0.66ドル。
原油供給の大幅な増加に対する警戒感はやや低下していることや、主要通貨に対するドル安が継続していることが要因。米国株の続伸も好感されたようだ。

石油輸出国機構やロシアなどが日量で約180万バレルの協調減産を年内継続することも相場を支えている。協調減産期間の短縮や年内の協調減産規模の削減などが6月のOPEC総会で協議されるとの警戒感はあるものの、サウジアラビアのファリハ・エネルギー相はこういった観測をあらためて否定している。

ただ、米国の原油生産量が増え続けていることは相場の重し。今週の米エネルギー情報局の週報で、米原油生産量は1027万1000バレルまで拡大し、週次の統計が開始されてからの最高水準を更新。今年10-12月期の米原油生産量は日量1100万バレルを上回ると見通されている。シェールオイルの増産が背景。


ニューヨーク金先物4月限は伸び悩み、金4月限終値は1355.30ドル、マイナス2.70ドル。
この日発表された米1月生産者物価指数は前年比+2.7%、コア指数は同比+2.2%と市場予想を上回ったことが要因。1月の鉱工業生産は予想に反して減少したが、市場はインフレ関連の指標に対して反応した。ドル安・ユーロ高は続いているものの、米国株がこの日も強い動きを見せたことで安全逃避の金買いは一服した。

米生産者物価指数上昇に上値を抑えられたが、ドル売りの動きも強く、下値は限られた。インフレが示されたことを受けて米連邦準備理事会の年4回の利上げ予想も出ているが、米財政赤字拡大に対する懸念などからドル売り圧力も強く、下支えとなった。
予想以上の米消費者物価指数や米生産者物価指数を受けて米連邦準備理事会の利上げ観測が強い。この日は前日にドル安を受けて買い戻し主導で急伸したことから利食い売りが出て上げ一服となった。ただ米予算教書で財政赤字が見込まれ、民間試算では赤字幅が1兆ドルを超えるとの見方も出ており、ドル売り圧力につながっている。