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7月3日

投資被害について


ニューヨークダウは35ドル高

ニューヨーク株式相場は上昇。ダウ平均は35.77ドル高の24307.18、ナスダックは57.38ポイント高の7567.69で取引を終了した。
米国との貿易摩擦懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となり、米国株にも売りが先行。しかし、6月ISM製造業景況指数が予想を上振れたほか、ハイテク株が選好され、引けにかけて小幅上昇に転じた。


2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円88銭で引けた。
貿易摩擦の深刻化への懸念にリスク回避のドル売り・円買いが優勢になったのち、米6月ISM製造業景況指数が予想外に改善を見せたほか、トランプ米大統領が「いくつかの公正な貿易協定の合意が非常に近い」と述べたため、懸念が緩和し、ドル買い・円売りが再燃した。


ニューヨーク原油先物8月限は反落、原油8月限終値は73.94ドル、マイナス0.21ドル。

サウジアラビアやロシアの増産や、米中貿易戦争の本格化が警戒されるなかで売りが優勢だった。ロイター通信の調査によると、サウジアラビアの生産量は5月以降で日量70万バレル増加しており、過去最高水準の日量1072万バレルに近づきつつある。この生産水準が確かであるならば、先月の石油輸出国機構総会の合意に違反している。来週11日にはOPEC月報が公表されることから6月の生産量が明らかとなる。

ただ、米国の制裁によってイランがどの程度減産を強いられるのか不透明であることが相場を支えている。米国はイランの原油輸出をゼロにすると公言している。サウジアラビアやロシアなどが米国の要請を背景に増産すれば、イランの減産分を埋められるものの、リビアの輸出は不安定であるほか、ベネズエラのさらなる減産は避けられそうにないことなど、供給不足を懸念させる背景は多い。例年、年後半は需要が拡大することも需給ひっ迫を懸念させる。

カナダのシンクルード社の生産停止によって受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が減少する見通しであることも下値を支えた。シンクルードの生産量は日量35万バレル。稼働再開見通しは立っておらず、今週の米週間石油在庫統計では前回分よりもさらにはっきりと影響が現れる公算。


ニューヨーク金先物8月限は反落、金8月限終値は1241.70ドル、マイナス12.80ドル。

金8月限は、反落。時間外取引では1248.7~1255.6ドルのレンジで推移、前日比4.0ドル安の1250.5ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、ユーロ安などを受けて軟調となった。

立会時間は、押し目を買われる場面も見られたが、1252.1ドルで上げ一服と なった。その後はドル高を受けて時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りを巻き込んで一段安となり、2017年7月以来の安値1240.6ドルを付けた。

キリスト教社会同盟の党首であるゼーホーファー内相が辞任を表明し、ドイツの連立政権の行方に対する懸念が出たことを受けてユーロ安に振れた。一方、6日に米中の関税発動を控えており、貿易問題に対する懸念が残っている。