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ニューヨーク市況 9月28日

投資被害について


NY株式:ダウは110ドル高
NYダウ 終値 :18339.24 前日比:+110.94
    始値 :18240.22 高値 :18349.86 安値 :18179.34

28日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は110.94ドル高の18339.24、ナスダックは12.84ポイント高の5318.55で取引を終了した。欧州株高や原油相場の上昇が好感された。しかし、イエレンFRB議長の議会証言で年内利上げが意識されたことから下落に転じた。しかし、石油輸出国機構の非公式会合で石油減産が合意されたことが伝わると、再び上昇する展開となった。本日、ミネアポリス連銀総裁とシカゴ連銀総裁は、暫くは政策金利を低水準で維持することが望ましいとの認識を示した。

28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、100円69銭で、ユーロ・ドルは、1.1217ドルで引けた。ユーロ・円は、113円06。OPECの減産合意の報道を好感したリスク選好の動きが再燃。ポンド・ドルは、1.3032ドルから1.2980ドルのレンジ内で上下に振れた。ドル・スイスは、0.9734フランへ上昇した。

ニューヨーク原油は大幅反発、11月限終値は47.05ドル、プラス2.38ドル。

アルジェで開催されていた石油輸出機構による非公式会合では、8年ぶりとなる減産で合意。8月時点での加盟国14カ国の日量は3324万バレルだったが、今後は3250万バレルに制限するとのこと。会合開催前は、サウジアラビアとイランの対立によって、減産合意は見送りの公算が大きいと伝わっていたことから、市場に与えるインパクトは大きいものとなったようです。

しかし、米エネルギー情報局の週間統計ではガソリン在庫が増加している。米国内での需要低迷は引続き解消されていないことから、上昇ピッチは鈍いとの指摘もある。
ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者、マイケル・ウィトナー氏は「減産は明確な強気材料だ」と指摘。「実際にどれだけの原油が市場から姿を消すのかは不明だ。それよりも大事なのは、サウジが市場管理の時代に戻ろうとしているように見えることだ」と述べた。

日足チャートでは、100日移動平均線を上抜いている。6月9日の年初来高値51.67ドルを起点とした上値抵抗ラインも僅かながら突破。減産合意を材料に50ドル回復を意識した格好。

NY金は続落、12月限終値は1323.70ドル、マイナス6.70ドル。為替市場では、引続きドルが主要通貨に対して強含む格好となった。米大統領候補者による第1回TV討論会後、トランプリスクが後退していることから市場には資金が向かいにくい。

目先は米景気に対する先行き不透明感が残る中、ドル安の進行を支えに堅調な流れが続く可能性が高い、朝方発表された8月の耐久財受注は前月比ほぼ変わらずと、市場予想よりは強気の内容となったが、前月が下方修正されたこと、運輸を除くと予想以上の落ち込みになったことを考えれば喜べる内容でもない。 欧州ではドイツ銀行の経営不安が金融システム全体に対する懸念を高めているし、米大統領選挙に関しても不透明感は依然として強い。市場の不安が後退することはなく、安全資産としての金に対する需要は引き続き相場の大きな下支えとなる。