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ニューヨーク市況 9月29日

投資被害について


NY株式:ダウは195ドル安
NYダウ 終値 :18143.45 前日比:-195.79
    始値 :18322.88 高値 :18366.23 安値 :18091.64

29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は195.79ドル安の18143.45、ナスダックは49.39ポイント安の5269.15で取引を終了した。
ドイツ銀行は住宅ローン担保証券の不正販売を巡る制裁金や不良債権への懸念から、複数のヘッジファンドなどが取引を停止したとの報道を受け急落したことで、金融セクターを中心に売りが広がった。フィラデルフィア連銀総裁やアトランタ連銀総裁が年内利上げを支持したことも嫌気された。

フランク・キャピタル・パートナーズのポートフォリオマネジャー、ブライアン・フランク氏は「金融業界は今、問題を抱えている」と述べ、「株式市場に不安やボラティリティがないからこそ、ドイツ銀のような材料を受けて投資家は、これほどバリュエーションが高い状態でのトレードに不安を感じるのかもしれない。ウェルズ・ファーゴの問題もあり、米銀にとっては厳しい状況だ」と続けた。

29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、101円04銭で、ユーロ・ドルは、1.1223ドルで引けた。欧州金融不安が上値を抑制した。ユーロ・円は113円00銭まで反落、ポンド・ドルは、1.2955ドルへ下落、ドル・スイスは、0.9640フランまで下落した。

ニューヨーク原油は続伸、11月限終値は47.83ドル、プラス0.78ドル。
石油輸出機構による非公式会合での減産合意を材料視した買いが続いた。市場では、暫定的な合意で11月の通常総会での合意を確認するまでは、先行き不透明との見方も残っている。ただ、OPECの盟主であるサウジアラビアによる方針転換のインパクトは大きく、需給改善を期待する思惑的な売買が膨らんだ。

シティグループの商品調査責任者、エド・モース氏はOPEC合意について、「40ドルを割り込む前に手を打つという姿勢を見せた」と指摘。「サウジは従来、原油価格は市場に決めさせるという姿勢だったが、これを少し変更した。今では収入を最大化するために季節的な調整を加える意向だ」と述べた。

日足チャートでは、100日移動平均線を上抜いている。6月9日の年初来高値51.67ドルを起点とした上値抵抗ラインも突破。50ドル台回復を意識した展開となっている。

ニューヨーク金は小幅反発、12月限終値は1326.00ドル、プラス2.30ドル。
欧州金融機関への不安が再燃し米国株が下げ幅を広げる展開となった。また、先行き警戒感が意識されて米VIX指数は13%超急騰。こうした流れを受けて、資金の逃避先として金が買われる展開となった。

テクニカル面では、50日移動平均線と100日移動平均線との間を推移している。方向感には乏しくもみ合い相場に。