市況 5月17日
投資被害について
NY株式:ダウは372ドル安
NYダウ 終値:20606.93 前日比:-372.82
始値:20846.17 高値:20846.17 安値:20601.08
17日の米国株式相場は下落。ダウ平均は372.82ドル安の20606.93、ナスダックは158.63ポイント安の6011.24で取引を終了した。
トランプ大統領が、ロシア外相に機密情報を漏洩したとの疑惑や、ロシア高官との接触が疑われたフリン前大統領補佐官に関する捜査終了をFBIに求めたことなどを巡り、弾劾される可能性が浮上し売りが先行。
減税法案など重要法案の成立に懐疑的な見方が広がり、終日軟調推移となった。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円83銭で引けた。
トランプ米大統領がロシアに機密情報を漏えいとの報道に続いて、大統領が解任したコミ?前連邦捜査局長官の在任中に、フリン前大統領補佐官とロシアの関係を巡る捜査を打ち切るよう要請したとの報道がドル売りにつながった。
トランプ政権への不信感は一段と強まり、経済政策が遅れるとの懸念でリスク回避的なドル売りが活発となった。
ニューヨーク原油先物6月限は反発、6月限終値は49.07ドル、プラス0.41ドル。
この日公表された米原油在庫は6週連続で減少したことが要因。石油輸出国機構主導の減産は需給関係に影響を与え始めているとの思惑が広がった。米ドル安が進んだことも原油先物の上昇を促したようだ。
市場関係者の間では、「OPEC主導の減産がさらなる在庫減少につながるかどうかを見極める必要がある」との声が聞かれているが、供給超過に対する過度の警戒感は低下しつつあるようだ。
ニューヨーク金先物6月限は6日続伸、6月限終値は1258.70ドル、プラス22.30ドル。
トランプ政権に対する不透明感の高まりを背景に、為替市場ではドルが売られ、ドル指数は97.33まで低下。米国株の大幅安も材料視されて金は大幅続伸となった。日足チャートでは、200日移動平均線ベルを回復している。