市況 10月11日
投資被害について
NY株式:ダウは69ドル高
NYダウ 終値 :22830.68 前日比:+69.61
10日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は69.61ドル高の22830.68、ナスダックは7.52ポイント高の6587.25で取引を終了した。国際通貨基金が世界経済の成長見通しを上方修正したほか、原油高が好感され、買いが先行。年初来で大きく上昇しているハイテク株は決算前に手仕舞う動きなどで一時弱含む場面もあったが、明日から始まる7-9月期決算シーズンには概ね楽観的な見方が広がり、堅調推移となった。
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円45銭に戻して引けた。
トランプ米大統領とコーカー共和党上院議員との対立が税制改革実施の障害となるとの懸念、カタルーニャ州自治州政府の独立宣言を懸念するリスク回避のドル売り、円買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物11月限は大幅続伸、11月限終値はプラス1.34ドルの50.92ドルで取引を終えた。
主要産油国は現行の減産措置を延長するか、減産幅の拡大を検討するとの観測が広がったことが要因。すでに石油輸出国機構のバルキンド事務局長は「2018年も当面は減産を続ける可能性がある」と指摘しており、需給改善への期待は再び高まり、短期筋などの買い戻しが入った。
ニューヨーク金先物12月限は続伸、12月限終値は1293.80ドル、プラス8.80ドル。
地政学リスク増大に対する警戒感は消えていないことやスペイン・カタルーニャ自治州の独立問題を巡って、安全逃避の買いが入った。長期債利回りが一時低下したことも材料視されたようだ。なお、米国株はやや強い動きを見せたが、特に意識されなかった。