市況 12月6日
投資被害について
NY株式:ダウ39ドル高、原油安や地政学リスクが上値抑える
6日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は39.73ドル安の24140.91、ナスダックは14.16ポイント高の6776.38で取引を終了した。
本日は原油相場の下落や税制改革への不透明感に加えて、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定したことから地政学リスクへの警戒感が強まり、揉み合う展開となった。ハイテク株に買い戻しの動きが広がったものの、相場を押し上げるには至らなかった。
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円29銭で引けた。
11月米ADP雇用統計、7-9月期非農業部門労働生産性などが市場予想を下回ったため、ドル売りが優勢となった。ただ、12月追加利上げ観測や税制改革実現への期待は残されており、ドル・円は底堅い展開となった。
ニューヨーク商業取引所のWTI先物1月限はマイナス1.66ドルの55.96ドルで取引を終えた。
米エネルギー情報局が公表した在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したが、ガソリン在庫は予想を大幅に上回る増加を記録したことから、ポジション調整的な売りが増えた。なお、トランプ米大統領はエルサレムをイスラエルの首都に認定することを発表した。中東地域における地政学的リスク増大への懸念が高まっているが、現時点でこの決定に対する目立った反応は確認されていないようだ。
ニューヨーク商品取引所の金先物2月限はプラス1.20ドルの1266.10ドルで取引終了。
トランプ米大統領はエルサレムをイスラエルの首都に認定したことから、中東地域における地政学的リスク増大への懸念が高まり、安全逃避の金買いが優勢となった。ただ、ユーロ安・米ドル高の相場展開となったことを意識して金先物はやや上げ渋った。なお、米上院は税制改革法案で両院協議会の審議入り動議を可決した。