先物相場、先物被害 2月22日
投資被害について
NY株式:NYダウは166ドル安
21日の米国株式相場は下落。ダウ平均は166.97ドル安の24797.78、ナスダックは16.08ポイント安の7218.23で取引を終了した。
前日の株価下落を受けた買い戻しが先行した。注目のFOMC議事録では、大半が経済成長に自信を示し、インフレ見通しにも楽観的な見方を強めたことが明らかとなった。発表後に相場は上げ幅を拡大したものの、10年債利回りが4年ぶりの水準に上昇するなど長期金利の上昇が嫌気され上げ幅を縮小した。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円72銭で引けた。
米連邦準備制度理事会が公表した米連邦公開市場委員会の議事要旨は特にタカ派的な内容ではなかったことから、ドル売りが優勢となった。しかし、全般的に経済に楽観的な見方が示され、成長見通しの引き上げで、さらなる利上げが適切との見方が再確認されると、米10年債利回りが上昇し、ドル買いが活発となった。
ニューヨーク原油先物4月限は小幅安、原油4月限終値は61.68ドル、マイナス0.11ドル。
主要通貨に対するドル高継続を意識して原油先物は伸び悩んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表を控えており、売買を手控えた投資家は少なくなかったようだ。なお、通常取引終了後に原油先物4月限は一時61.07ドルまで下落している。
米週間石油在庫統計の発表を控えて売りが優勢となった。米原油在庫の市場予想は前週比290万バレル増。冬場のヒーティングオイルの需要はピークアウトしており、季節的に在庫が積み上がりやすい時期にある。米エネルギー情報局の週報で原油在庫が増加するなら4週連続となる。米国のシェールオイル増産も引き続き重し。先週のEIA週報で、米原油生産量は週次の統計開始以来の最高水準を塗り替えた。
石油輸出国機構やロシアが来年以降も協調的な行動を続けると期待されていることで、下値は広がらなかった。OPECを中心とした産油国は協調減産を年内続けるが、来年以降も生産量のコントロールを続ける可能性がある。構想はまだ具体化していない。
ニューヨーク金先物4月限はもみ合い、金4月限終値は1332.10ドル、プラス0.90ドル。
米連邦公開市場委員会の議事要旨発表を控えており、多くの投資家は積極的な売買を見送った。なお、通常取引終了後に金先物4月限は一時1324.40ドルまで下落している。
立会時間は、米財政赤字拡大に対する懸念から安値拾いの買いが入ったことが下支えとなり、1338.5ドルまで上昇した。ユーロの底堅い値動きを受けて堅調となった。ただ米連邦公開市場委員会議事録発表後のドル高を受けて戻りを売られた。
米財政赤字拡大に対する懸念から安値拾いの買いが入った。ただ米連邦公開市場委員会議事録では利上げ見通しとインフレに対する慎重な見方が示されるなか、ドルが買い戻され、金の圧迫要因になった。