先物被害、先物取引被害 4月26日
投資被害について
ニューヨークダウは59ドル高、金利上昇への警戒続く
25日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は59.70ドル高の24083.83、ナスダックは3.62ポイント安の7003.74で取引を終了した。
引き続き、米長期金利の上昇による企業収益や景気への悪影響が懸念され、寄付き後から上値の重い展開となった。複数の主要企業決算が好感されたほか、マーケット終了後に控える多数の主要企業決算を見極めたいとの思惑から緩やかに上昇したものの、小動きとなった。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円45銭で引けた。米10年債利回りが3%台を維持し、日米金利差の拡大観測を受けたドル買い・円売りが続いた。
ニューヨーク原油先物6月限は反発、原油6月限終値は68.05ドル、プラス0.35ドル。
この日発表された米在庫統計で原油とガソリンの在庫は予想に反して増加したが、イラン情勢悪化に対する警戒感は消えていないことから、短期筋などの買いは縮小しなかった。米国株の反転も支援材料となった。
イラン核合意の破綻を阻止するため、訪米中のマクロン仏大統領がトランプ米大統領の説得に動いているなかで積極的な売買は見送られ、方向感は乏しかった。両国は新たなイラン核合意を模索している。
2015年にイランと欧米など主要6カ国が結んだイランの核開発を制限する合意について、イランが弾道ミサイルの開発を行っていることを理由に米国は離脱する意向を示している。トランプ米大統領は対イラン制裁を再開するかどうか5月12日までに判断する。米国が対イラン制裁を再開すると、イランの原油生産量は再び落ち込む可能性が高い。
米エネルギー情報局が発表した週報では、米原油在庫が市場予想に反して増加した。製油所稼働率が低下し、石油製品の消費量が減少したほか、米原油生産量は週次の過去最高水準を更新するなど、全体的に弱い内容だったものの、あまり材料視されていない。ドル高に対する反応も乏しかった。
6月限は時間外取引から通常取引にかけて前日終値を挟んで上下した。通常取引序盤にに67.11ドルまで下落した後、通常取引終盤に68.18ドルまで上昇に転じ、そのままプラス圏で引けた。月末で模様眺めとなりやすいなかで米仏首脳会談が行われており、売買見送りムードを一段と強めている
ニューヨーク金先物6月限は反落、金6月限終値は1322.80ドル、マイナス10.20ドル。
6月限は、反落。時間外取引では1321.6~1333.8ドルのレンジで推移、前日比10.9ドル安の1322.1ドルとなった。6月限は、安寄りしたのち、ドル高を受けて軟調となった。
立会時間は、米国債の利回り上昇などを受けて軟調となった。時間外取引の安値を割り込むと、3月21日以来の安値1320.2ドルを付けた。ただ序盤の売りが一巡すると、ドル高一服を受けて下げ一服となった。
米国債の利回り上昇を受けてドル高に振れたことが圧迫要因になった。米10年債利回りは再び3%台に上昇した。一方、ダウ平均株価は安値を買い拾われたが、戻りは売られて下落した。米国債の利回り上昇で成長はピークとの見方が出ている。