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先物被害、先物取引被害  5月21日

投資被害について


ニューヨークダウは298ドル高
21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は298.20ドル高の25013.29、ナスダックは39.70ポイント高の7394.04で取引を終了した。
貿易摩擦を巡る米中協議が中国の対米輸入拡大で妥結し、関税賦課を棚上げしたことで投資家心理の改善から買いが先行。中国による制裁措置の影響が大きいとされた航空機メーカーのボーイングや建設機械のキャタピラーに買い戻しが広がったほか、原油相場の上昇も好感され、終日堅調推移となった。

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円02銭で引けた。
この日発表された4月米シカゴ連銀全米活動指数は予想を下回り、米国債利回りが伸び悩んだため、ドルは111円台前半でもみ合う展開となった。ただ、米中貿易戦争回避の思惑が広がったことで、ドル・円の押し目買い興味は残されているようだ。


ニューヨーク原油先物7月限は反発、原油6月限終値は72.35ドル、プラス0.98ドル。
週末のベネズエラ大統領選で公正な投票は行われず、現職のマドゥロ大統領が勝利した。独裁的な政権に対する各国の批判は強く、米国は対ベネズエラ制裁を強化した。経済危機で日量150万バレル程度まで減少している同国の原油生産量は一段と落ち込むとみられている。トランプ米大統領は、石油などのベネズエラ資産に絡む売掛債権取引に米国人が関与することを禁じる大統領令に署名した。

米国はベネズエラ産原油の禁輸を含めた経済制裁も積極的に検討している。ただ、原油高につながることから米経済も悪影響を被ることになる。米国はベネズエラから日量50万バレル程度の原油を輸入している。

米中両政府が、中国が米国の製品やサービスの購入を大幅に増やすことで合意したことは貿易戦争による景気減速懸念を後退させた。詳細については今後詰めの作業が行われる。ただ、両国が発表した声明に、敵対的関税計画の撤廃に関する言及はなかった。

ドル高が一服しドル安に振れたことも支援要因。ドルインデックスは昨年12月以来の高値を更新した後、失速している。
時間外取引で7月限は72ドル付近まで堅調に推移した後、通常取引開始を控えて上げ幅を縮小した。通常取引開始後は買いが盛り返し、72.41ドルまで上昇し2014年11月以来の高値を塗り替えた。


ニューヨーク金先物6月限は下げ渋り、金6月限終値は1290.90ドル、マイナス0.40ドル。
金6月限は小反落。時間外取引ではドル高を受けて軟調となり、2017年12月以来の安値1281.2ドルを付けた。日中取引ではドル高一服を受けて下げ一服となった。

時間外取引では1281.2~1291.3ドルのレンジで推移、前日比7.2ドル安の1284.1ドルとなった。6月限は、安寄りしたのち、ドル高を受けて軟調となり、2017年12月以来の安値1281.2ドルを付けた。ただイタリアの新首相が指名される可能性があると伝えられると、ユーロが下げ一服となり、金は地合いを引き締めた。

ドル高を受けて軟調となったが、イタリアの新首相指名の可能性を受けてユーロが下げ一服となったことが下支え要因となった。米中通商協議でムニューシン米財務長官は、米中貿易戦争をいったん「保留」にすると述べ、株高につながっており、実需筋の買い意欲も強まったもよう。