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先物被害  6月13日

投資被害について


ニューヨークダウは1ドル安、FOMC発表を控えて小動き
12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は1.58ドル安の25320.73、ナスダックは43.87ポイント高の7703.79で取引を終了した。
朝方は、米朝首脳会談で両国首脳が共同声明に署名したことが一定の評価を受け、買いが先行したものの、明日のFOMC結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードとなり、終日揉み合う展開となった。

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円37銭で引けた。
6月の連邦公開市場委員会開催中に発表された米国の米5月消費者物価指数は、6年ぶり高水準となったほか、コア指数も1年ぶりの高水準に達しており、FOMCの緩やかな利上げ軌道を正当化したためドル買いが優勢となった。また、米連邦準備制度理事会のパウエル議長が全会合後の記者会見を検討しているとの報道を受けて、利上げペース加速の思惑が強まり、さらなるドル買いにつながった。


12日のニューヨーク原油先物7月限は小幅続伸、原油7月限終値は66.36ドル、プラス0.26。

石油輸出国機構や米エネルギー情報局が月報を発表したものの、目立って動意が高まることはなく、来週のOPEC総会を控えて引き続きポジショ ン調整が中心だった。ただ、今週のイラク石油相の発言が示しているように、OPEC総会で協調減産の規模縮小がすんなりと合意に至るとはみられておらず、7月限は6月1日以来の高値をつけた。イラクのルアイビ石油相は「増産圧力に影響されるべきではない」と述べている。米国による経済制裁開始を控えたイランや、主要国の経済制裁によって包囲されているベネズエラもOPECの増産には反対している。

OPEC月報で2018年の需要見通しは前年比165万バレル増の日量9885万バレルに据え置かれた。5月のベネズエラの原油生産量は前月比4万2500バレル減の日量139万2000バレルとさらに減少した。リビアやナイジェリアも減産した一方で、サウジアラビアは前月比8万5500万バレル増の998万7000バレルとなった。

EIA月報では、2018年の米原油生産見通しが前回から7万バレル上方修正されており、日量1079万バレルとされた。シェールオイルの増産が背景。ただ、2019年の生産見通しは下方修正されている。2018年の米国の石油需要見通しは3万バレル引き上げられ、日量2041万バレルとなった。

時間外取引で7月限はしっかりと推移した後、通常取引開始を控えて65.87ドルまで軟化した。通常取引開始後は買いが盛り返し、プラス転換すると66.70ドルまで上昇したものの、上げを解消する場面もあるなど、買いに勢いはなかった。


ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1299.40ドル、マイナス3.80ドル。

金8月限は、反落。時間外取引では1300.0~1304.8ドルのレンジで推移、前日比1.5ドル安の1301.7ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、米朝首脳会談に対する期待感からドル高に振れたことを受けて戻りを売られ た。ただ会談で合意文書に両首脳が署名したが、詳細を欠いたことから、欧州時間に入ると、ユーロが反発し、下支えとなった。

立会時間は序盤に手じまい売りが出て1300ドルの節目を割り込み、1296.3ドルまで下落した。売り一巡後は押し目を買われて1304.0ドルまで戻したが、午後に入ると、ドル高に振れたことを受けて戻りを売られ、再び1300ドルを割り込んだ。

米朝首脳会談で朝鮮半島の完全な非核化を目指すことで合意したことは評価されたが、詳細を欠いたことから、今後の行方次第とみられた。一方、会談を消化したことで市場の関心は米連邦公開市場委員会や貿易問題に移った。5月の米消費者物価指数が事前予想と一致し、米連邦準備理事会の緩やかな利上げを促すとみられた。