7月27日
投資被害について
ニューヨークダウは112ドル高
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は112.97ドル高の25527.07、ナスダックは80.05ポイント安の7852.18で取引を終了した。
SNSのフェイスブックの決算内容が嫌気され、ハイテク株を中心に売りが先行。米・EU首脳会談を受けて貿易摩擦への警戒感が後退し、海外売上比率の高い銘柄を含むダウは上昇した一方で、S&P500とナスダック総合指数は終日軟調推移となった。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円23銭で引けた。
米4-6月期国内総生産(GDP)の成長加速への期待が広がり、ドル買いが再燃した。
ニューヨーク原油先物9月限は続伸、原油9月限終値は69.61ドル、プラス0.31ドル。
トランプ米大統領と欧州連合のユンケル欧州委員長が貿易障壁の撤廃に向けて協議を進めることで合意し、米国と欧州の通商面の緊迫感が後退したことや、石油タンカーに攻撃を受けたサウジアラビアがバブ・エル・マンデブ海峡の経由した輸出を一時停止すると発表したことが手がかりとなった。ただ、夏季休暇シーズンで出来高はしぼんでおり、反応は穏やかだった。
トランプ米大統領とユンケル欧州委員長は高官級作業部会を立ち上げ、関税や政府補助金、非関税障壁の引き下げ協議を進めることで合意した。トランプ米大統領が輸入自動車や自動車部品に対して25%の追加関税を課すと警告したことが貿易戦争の突入を警戒させていたが、協議を行っている間は新たな関税を発動しないことも合意に至った。貿易戦争の開始がとりあえず回避されたことで、米国と欧州の景気見通しを巡る不透明感がやや後退し、石油市場の支援要因となった。
イエメンのシーア派武装組織フーシ派がバブ・エル・マンデブ海峡でサウジアラビアのVLCCに攻撃したことで、サウジは同海峡を経由する輸出を安全が確保されるまで一時停止すると発表した。米エネルギー情報局によると、2016年にはこの海峡を日量で約480万バレルの石油が通過した。ただ、マンデブ海峡はホルムズ海峡ほどの重要性はなく、他の経路に振り替えて出荷することが可能であることから、供給懸念はあまり高まっていない。
ニューヨーク金先物8月限は反落、金8月限終値は1225.70ドル、マイナス6.10ドル。
金8月限は、反発。時間外取引では1226.6~1235.3ドルのレンジで推移、前日比4.0ドル安の1227.8ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、ユーロ高一服を受けて戻りを売られた。米欧首脳会談で貿易戦争回避で合意したが、ユーロ買いが一巡した。
ドル高が圧迫要因になった。米欧首脳会談で貿易戦争回避で合意したが、欧州中央銀行の金利据え置き見通しを受けてユーロの売り圧力が強まった。また好調な米耐久財受注を受けて明日発表の米国内総生産に対する期待感が強まり、ドル高に振れた。