11月27日
投資被害について
ニューヨークダウは354ドル高、年末商戦が順調な出だし
米国株式相場は上昇。ダウ平均は354.29ドル高の24640.24、ナスダックは142.87ポイント高の7081.85で取引を終了した。
欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行。ブラックフライデーの販売が好調となったほか、本日は感謝祭週末明けでオンライン購買が急増する「サイバーマンデー」となっており、年末商戦への期待から小売セクターにも買いが広がった。原油相場の上昇も好感され終日上昇となった。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円60銭で引けた。
米国の年末商戦が好調との期待が広がり、ドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物1月限は反発、原油1月限終値は51.63ドル、プラス1.21ドル。
先週にかけて大きく下げた反動で買い戻しが優勢となった。欧州や米国の主要な株価指数が上昇したことで、世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念が後退した。11月のドイツIfo景況感指数は3ヶ月連続で低下したものの、ドイツを中心とした欧州の不透明感を強めなかった。米国でブラックフライデーのオンライン販売が好調だったと伝わったことは景気不安をやや緩和した。
来週の石油輸出国機構総会に向けて減産が協議されていることも支援要因。日量100~140万バレル規模の減産が協議されている。
ただ、11月のサウジアラビアの生産量が日量1110~1130万バレルと過去最高水準を記録したと伝わっており、サウジを中心としたOPECが十分な規模の減産で合意するのか不透明感が強い。カショギ氏殺害事件を巡って米国はサウジを擁護しており、サウジは米国に頭が上がらない。産油国は米国の石油生産輸出カルテル禁止法案の行方も警戒している。
今週末に20カ国・地域首脳会議を控えていることは反動高を後押しした。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が会談する予定となっており、世界経済を圧迫している米中貿易戦争の行方が注目されている
ニューヨーク金先物12月限は小幅続落、金12月限終値は1222.40ドル、マイナス0.80ドル。
金12月限は小幅続落。時間外取引では、欧州連合特別首脳会議で、英国のEU離脱案が承認され、リスク回避のドル高が一服したことを受けて堅調となった。ただ欧州時間に入ると、ドル高に転じ、上げ一服となった。日中取引では、ドル高・株高を受けてマイナスサイドに転じた。