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1月9日

投資被害について


ニューヨークダウ256ドル高、米中貿易摩擦を巡る警戒感が後退

米国株式相場は上昇。ダウ平均は256.10ドル高の23787.45、ナスダックは73.53ポイント高の6897.00で取引を終了した。
米中貿易交渉が順調に進展しているとの見方が強まり、買いが先行。原油相場の上昇が好感されたほか、ハイテク株を中心に買いが広がり、堅調推移となった。

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円74銭で引けた。
米中貿易協議の進展で摩擦問題の解決を期待したリスク選好の円売りが優勢となったのち、米11月JOLT求人件数が予想を下回ったためドル買いはやや後退した。


ニューヨーク原油先物2月限は大幅続伸、原油2月限終値は49.78ドル、プラス1.26ドル。

米中通商協議に対する期待感が広がっているなか、先月末以降の反発局面が継続し た。昨年末にかけては世界的な景気減速懸念が広がり相場を圧迫したものの、米中通商協議が順調に行われていると伝わっていることから石油需要の下振れ懸念がやや後退している。米国の通商当局者によると、今週7~8日にかけて行われた協議は9日も続けられる。米株式市場は続伸して引けた。

昨年末のトランプ米大統領と習近平・中国国家主席の首脳会談で90日間の関税引き上げ見送りが決まった後、対面による米中通商協議は今回が初めて。米国は中国に圧力を掛けつつ2月末まで関税引き上げを延期している。

石油輸出国機構やロシアを中心とした産油国が今月から協調減産を開始することも支援要因。日量120万バレルの減産によって、世界的な石油の過剰在庫の増加を抑制する。産油国の舵取り役であるサウジアラビアは12月からすでに減産を開始し、原油価格の回復に努めている。

今週の米週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比330万バレルの減少が見通されている。原油在庫の増加は昨年末で頭打ちとなっている。冬場の需要期にあり、原油在庫の取り崩し圧力が強まっている。ヒーティングオイルの需要地である米北東部では今週末にかけて冷え込みが強まる見通し。金曜日のニューヨークの最高気温はマイナス1℃、最低気温は-6℃と予報されている。


ニューヨーク金先物2月限は反落、金2月限終値は1285.90ドル、マイナス4.00ドル。

金2月限は反落。時間外取引では、ドル堅調、株安不安一服を受け、利食い売り先行ムードなった。日中取引では、ドル高、欧米の株価上昇が戻りを抑え、高値修正安局面から抜け出せず、軟調に推移した。

アジア時間から売り優勢となり、高値修正局面を継続した。ドル堅調に加え、今月4日に1300.4ドルまで上昇し、当面の高値目標達成感もあり、時間外取引で1282.7ドルまで下落。日中取引はドル高、長期金利の上昇を嫌気し、1280. 2ドルまでジり安となった。1280ドル割れとなる前に下値を切り上げたが、ニューヨークダウが堅調に推移し、手じまい売りの動きも多く、前日の上げ幅を削る下げとなった。

現物価格は日中取引開始後。1280ドル割れとなったが、1279ドル台で買い支えられた。
一時1286ドル台に上昇。ニューヨーク金市場の引け後も1285ドルを挟んで下値堅く推移。

米商品先物取引委員会から建玉明細の発表がなく、大口投機家の買い越し幅がどの程度まで増加しているか確定できないが、7日現在の総取組高が46万4243枚まで増加し、昨年12月21日現在の43万2997枚から3万枚以上増加しており、投機家の買い越し幅は10万前後まで増加しているとみられる。