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4月2日

投資被害について


ニューヨークダウ329ドル高、世界経済への懸念が後退

米国株式相場は上昇。

ダウ平均は329.74ドル高の26258.42、ナスダックは99.59ポイント高の7828.91で取引を終了した。中国の3月製造業PMIが予想を上振れ、世界経済の景気後退懸念が和らぎ、アジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受けて、米国株にも買いが先行。3月ISM製造業景況指数が堅調な内容となったほか、米中貿易交渉の進展に楽観的な見方も広がり、終日堅調となった。

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円35銭で引けた。中国の3月製造業PMIが予想外に成長を示したほか、米国の3月ISM製造業景況指数や2月建設支出、1月企業在庫が市場予想を上回り世界経済悪化懸念が後退。リスク選好の円売り、米債利回りの上昇でドル買いが再燃した。


ニューヨーク原油先物5月限は大幅続伸、原油5月限終値は61.59ドル、1.45ドル高。

米国や中国の良好な経済指標を受けて、世界的な景気減速懸念に伴う石油需要の下振れ懸念が後退した。3月の中国製造業購買部担当景気指数が景気判断の分岐点である50を回復したほか、同月の米ISM製造業景気指数が堅調だった。週末にかけての報道で、米中通商協議が前進したと伝わったことも景気減速懸念を和らげた。

2月の米小売売上高は弱かったが、米経済に対する懸念はあまり強まっておらず、米株式市場は上昇した。悪天候や税還付の遅れが消費を圧迫したとみられており、表面的な弱さを真に受ける動きは限定的だった。

石油輸出国機構を中心とした産油国が少なくとも6月まで減産を継続することも支援要因。ロイター通信の調査によると、3月のOPEC生産量は前月比28万バレル減の日量3040万バレルだった。経済危機のなか物資の枯渇や停電で混乱しているベネズエラの生産量は日量90万バレルと節目の同100万バレルを下回ったもよう。



ニューヨーク金先物6月限は弱含み、金6月限終値は1294.20ドル、4.30ドル安。

予想以下の米小売売上高が支援要因となる場面も見られたが、好調な米ISM製造業景気指数をきっかけに株高・ドル高に振れ、戻りを売られた。米中の通商協議に対する期待感が出るなか、中国の財新製造業購買担当者景気指数が上昇し、株価を押し上げる要因となった。