4月3日
投資被害について
ニューヨークダウ79ドル安、利益確定の動きが広がる
米国株式相場はまちまち。
ダウ平均は79.29ドル安の26179.13、ナスダックは19.78ポイント高の7848.69で取引を終了した。前日の株価上昇を受けて、朝方は利益確定の売りが先行。米中交渉を見極めたいとの思惑もあり、上値の重い展開となったものの、2月耐久財受注で設備投資の先行指標となる非国防資本財受注が直近4ヶ月間で3度目のマイナス成長となり、金融緩和が意識されてS&Pやナスダック総合指数は小幅上昇となった。
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円40銭で引けた。
米2月耐久財受注速報値が予想を上回り、世界経済への成長減速懸念が後退し堅調推移が継続した。しかし、米中貿易協議を控えているほか、英国の欧州連合離脱の行方も依然不透明でリスク警戒感も存続。上昇も限定的となった。
ニューヨーク原油先物5月限は反発、原油5月限終値は62.58ドル、0.99ドル高。
今週の米国や中国の経済指標で、世界的な景気減速懸念に伴う石油需要の下振れ懸念が後退しているほか、米国が制裁を行っているイランやベネズエラの減産見通しが相場を一段と押し上げた。
米国はイランに対する追加制裁を検討していると報道されている。米国はイランからの原油輸入を8ヶ国に限って一時的に容認しているが、約1ヶ月後にはこの容認期間が終了する。ベネズエラ制裁については独裁的なマドゥロ大統領が退くまで続く公算。ベネズエラでは度重なる停電で原油生産が一段と不安定になっている。
石油輸出国機構を中心とした産油国は少なくとも6月まで日量120万バレルの減産を実施し、その後も継続するとみられており、夏場の需要最盛期の供給不足が警戒されている。6月以降の減産期間についてはサウジアラビアとロシアで調整が難航しているもよう。サウジは年末までの減産を目指している一方で、ロシアは3ヶ月の延長なら合意の余地があると報道されている。
ニューヨーク金先物6月限は小反発、金6月限終値は1295.40ドル、1.20ドル高。
米耐久財受注の減少や株安などが支援要因になった。ただユーロ圏の景気減速懸念や英国の欧州連合離脱に対する不透明感でドル高の見方も残っており、金の上値は限られた。