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6月4日

投資被害について

ニューヨークダウ4ドル高、世界経済の減速懸念から上値の重い展開

米国株式相場はまちまち

ダウ平均は4.74ドル高の24819.78、ナスダックは120.13ポイント安の7333.02で取引を終了した。前週の株価下落を受けた買い戻しの動きが広がる一方で、5月ISM製造業景況指数が予想を下振れるなど、S&P500やダウは朝方からもみ合う展開となった。ナスダック総合指数はハイテク大手への独禁法違反での調査への懸念から売りが広がり、大幅下落となった。中国やメキシコとの貿易摩擦が懸念されたほか、米国債イールドカーブが再び逆転し、世界経済の減速懸念から上値の重い展開となった。

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円07銭で引けた

米国の5月ISM製造業景況指数が予想外に悪化したほか、ブラード・セントルイス連銀総裁が近く利下げの可能性を示唆したためドル売りが加速した。


ニューヨーク原油先物7月限は続落、原油7月限終値は53.25ドル、0.25ドル安

米中貿易摩擦が悪化していることや、米国がメキシコからの輸入品に対して追加関税を課すことが世界的な景気減速懸念を強め、石油市場を圧迫した。

中国政府は、米中通商協議が停滞している責任は米国にあると非難している。今月大阪で開催されるG20首脳会議で、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席の会談が行われる可能性があるが、警戒感のほうが強い。不法移民問題で、米国はメキシコからの輸入品に対する関税引き上げを来週から段階的に行う予定。メキシコ政府は米ワシントンに代表団を送り、関税回避を目指す。メキシコのエブラルド外相は関税回避で「米政府と合意できる」と述べている。

サウジアラビアが年後半以降も協調減産を継続する意向を示したことは下値を支えた。サウジとロシアを中心とした石油輸出国機構プラスは日量120万バレルの協調減産を行っており、今月末の会合で減産規模を見直す。

今週4日からノルウェーの石油産業の労働者がストライキを開始する予定であることも支援要因。スト開始となれば、全体の生産量の約11%にあたる日量44万バレルの供給が一時的に止まる見通し。


ニューヨーク金先物8月限は続伸、金8月限終値は1327.90ドル、16.80ドル高

米大統領の関税に対する発言などを受けて貿易摩擦激化に対する懸念が広がった。米大統領は「関税とは実に素晴らしい言葉だ!」とツイートした。一方、米セントルイス地区連銀のブラード総裁が、米利下げは「近く正当化」される可能性があるとの考えを示すと、ドル安が進み、金は上値を伸ばした。