6月26日
投資被害について
ニューヨークダウ179ドル安、利下げ期待が一服
米国株式相場は下落
ダウ平均は179.32ドル安の26548.22、ナスダックは120.98ポイント安の7884.72で取引を終了した。5月新築住宅販売件数や6月消費者信頼感指数が予想を下振れ、寄付き後から下落。パウエル米連邦準備制度理事会議長による講演では、経済状況を注視しており、個別のデータや市場心理に過剰反応しない姿勢を示し過熱する利下げ観測を牽制した。早期利下げ期待が後退し、株式相場は軟調推移となった。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円19銭で取引終了
米国とイランの対立激化を懸念したリスク回避の円買い、予想を下回った消費者信頼感指数や5月新築住宅販売件数に失望したドル売りが優勢となった。その後、ブラード米セントルイス連銀総裁が「現状で50ベーシスポイントの利下げは行き過ぎ」との見解を示したほか、パウエル米連邦準備制度理事会議長が過度な利下げ期待をけん制したため、7月会合での大幅な利下げ観測は後退し、ドルの買戻しが優勢となった。
ニューヨーク原油先物8月限は小幅安、原油8月限終値は57.83ドル、0.07ドル安
米中貿易戦争の悪化による石油需要の下振れが懸念される一方、米国とイランの対立激化による供給下振れが警戒されるなかで、売り買いが交錯した。今週は米中首脳会談が行われるが、最終合意に至るとは期待されていない。協議の内容次第では、米国は中国からの輸入品に対する関税を強化する。
今週27日前後にはイラン国内の低濃縮ウランの貯蔵量が核合意で定められた上限を上回り、合意違反となる見通し。トランプ米大統領は「私の脅しが真剣だと全員が受け取っていると考える」、「イランはいつ協議するのか私に知らせなければならない」と語気を強めている。
米週間石油在庫統計の発表を控えた模様眺めムードは値動きを抑制した。先週、米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫は減少したが、3月以降は増加傾向にある。石油製品需要の伸び悩みが原油消費量を抑制している。
ニューヨーク金先物8月限は伸び悩み、金8月限終値は1418.70ドル、0.50ドル高
米国のイラン制裁などを受けて一代高値を更新したのち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、7月の連邦公開市場委員会で50ベーシスポイントの利下げが必要だとは考えていないと述べた。一方、パウエル米連邦準備理事会議長は、連邦準備理事会は「短期的な政治圧力から隔絶」していると表明し、トランプ大統領の利下げ要求をけん制した。ただ質疑応答で、「インフレの傾向は緩和の議論に向かっている」と述べたことから、ドル高が一服した。