7月24日
投資被害について
ニューヨークダウ177ドル高、好調な企業決算を好感
米国株式相場は上昇
ダウ平均は177.29ドル高の27349.19、ナスダックは47.27ポイント高の8251.40で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感され、買いが先行。トランプ大統領が2年間の債務上限の適用停止と歳出増加で超党派間の合意が成立したと発表したことも好感され、堅調推移となった。一方で、今週及び来週に行われる欧州中央銀行理事会や米中貿易協議の行方を見極めたいとの思惑から上値は限られた。
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円23銭で引けた
予想を下回った米7月リッチモンド地区連銀製造業指数や住宅関連指標でドル買いは一時後退したが、米国の交渉団が来週中国を訪問することから、米中貿易協議の進展が期待されることでドル買いが再燃。
ニューヨーク原油先物9月限は続伸、原油9月限終値は56.77ドル、0.55ドル高
先週、米海軍の強襲揚陸艦ボクサーがホルムズ海峡でイランの無人偵察機を撃墜していることはすでに発表されているが、2機撃墜していた可能性がある。米中央軍のケネス・マッケンジー第14司令官が明らかにした。同司令官によると、1機は確実に撃墜しているという。米艦ボクサーにはMADISと呼ばれる新たな技術を利用した兵器が搭載されており、これによってドローンが無力化された。2機目を撃墜したかどうかについては、確認作業が行われている。
石油輸送の要所であるホルムズ海峡は、米国とイランの対立によって緊迫化している。米国はイランに核・ミサイル開発の停止などを要求しつつ、原油の禁輸など強力な経済制裁を科している一方で、イランは核開発の活発化で米国を挑発している。双方が無人偵察機を撃墜しているほか、先週末にはイランが英国籍のタンカーを一方的に拿捕している。ペルシャ湾のホルムズ海峡は日量2000万バレル近い石油が通過する。世界の石油需要は日量で約1万バレル。
米中通商協議について、米交渉担当者が来週29日に中国を訪問し、対面での協議に臨むと伝わったことも支援要因。ブルームバーグが関係筋の話として伝えた。米中貿易摩擦の長期化による景気減速懸念がやや後退している。
ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1421.70ドル、5.20ドル安
欧州時間に押し目買いが入ったことや、予想以下の米中古住宅販売戸数が支援要因となったが、ドル高を受けて戻りを売られた。月末の米連邦公開市場委員会での大幅利下げの見方が後退しており、ドルが買い戻された。また欧州中央銀行理事会を控えてユーロ安に振れたことも圧迫要因になった。