10月24日
投資被害について
ニューヨークダウ45ドル高、主要企業決算を控えて様子見ムード
米国株式相場は上昇
ダウ平均は45.85ドル高の26833.95、ナスダックは15.50ポイント高の8119.79で取引を終了した。ボーイングの決算が好感され、ダウは買いが先行したものの、半導体関連株に売りが広がり、ナスダックは下落して始まった。欧州連合が英国の離脱延期申請を全会一致で支持したことで、合意なき欧州連合離脱への懸念が後退したものの、引け後に予定される多数の主要企業決算を見極めたいとの思惑から小動きとなった。
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円70銭まで上昇して引けた
米国の8月連邦住宅金融局住宅価格指数が予想を下回ったためドル売りが優勢となったが、中国が米国農産品を購入との報道などで米中貿易交渉進展や米企業好決算への期待が根強くまた、英国の欧州連合離脱延期の思惑に安心感が広がりドル買い・円売りが強まった。
ニューヨーク原油先物12月限は大幅続伸、原油12月限終値は55.97ドル、1.49ドル高
米エネルギー情報局が発表した週報で、増加が続いていた原油在庫が減少したことが好感された。製油所の定期改修が一巡し稼働率が上向いたことや、原油輸入量が1996年以来の低水準まで減少したことが原油在庫の減少につながった。製油所稼働率は前週比+2.1%の85.2%だった。原油生産量は日量1260万バレルと過去最高水準で足踏み。
米原油輸入量の減少はタンカー運賃の高止まりが一因。イランやベネズエラのほか、中国遠洋海運集団に対する米国の制裁を背景に利用可能なタンカーが減少している。米国の石油の純輸入は3週連続のマイナスと、輸出超過が続いている。3週連続の輸出超過は統計開始以来初めて。
石油輸出国機構を中心とした産油国による追加減産期待も引き続き支援要因。ただ、ロシアのノバク・エネルギー相は石油輸出国機構プラスの合意変更について正式な提案はないと述べた。現在の合意に基づくと、日量120万バレルの協調減産が来年3月まで行われる予定。次回の総会は12月に行われる。
ニューヨーク金先物12月限は強含み、金12月限終値は1495.70ドル、8.20ドル高
英議会が欧州連合離脱の関連法案を短期で審議する提案を否決し、先行き不透明感が強い。トゥスク欧州連合大統領が離脱延期を加盟国に提案したが、英政府は1月末への延期なら総選挙実施との見方を示している。マクロン仏大統領は11月15日までの延期を主張している。