11月8日
投資被害について
ニューヨークダウ182ドル高、米中協議に進展
米国株式相場は上昇
ダウ平均は182.24ドル高の27674.80、ナスダックは23.89ポイント高の8434.52で取引を終了した。米中両国が段階的な関税措置の撤廃で合意したことが伝わり、買いが先行。長期金利の上昇を受けて金融セクターを中心に買いが広がったものの、主要株価は高値圏で推移しており、利益確定の動きから上値は限られた。米中の関税撤廃に関する合意も決定事項ではないとの報道もあり、引けにかけて上げ幅を縮小したものの、S&P500及びダウは再び過去最高値を更新。
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円31銭で引けた
米中当局者が「第1段階」の貿易合意で段階的な関税の撤廃が含まれることを明らかにしたため、景気見通し改善でドル買いが強まったほか、リスク選好の円売りに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物12月限は反発、原油12月限終値は57.15ドル、0.80ドル高
中国商務省の高峰報道官が、米中が相互に賦課している関税について段階的に撤回することで合意したと発表したことが長引く米中貿易摩擦の見通しを改善させた。第1段階目の合意に達すれば、双方の関税を段階的に撤回していくことが合意成立のための重要な条件であるとの認識も示した。
その後、米政府当局者の発言として第1段階の米中通商合意には関税の撤回が含まれると伝わった。フォックス・ニュースは、米中両国は書面による第1段階の合意を来週末までに望んでいると報道し、米中通商合意の早期成立に向けた雰囲気も高まった。
ただ、ロイター通信が「米国は対中関税撤回の決定を下していない」と報じたほか、米国の対中関税を撤回する計画はトランプ政権の内部で強い反対に直面していると伝わったこともあって、中国商務省が発表した後の楽観的な雰囲気は調整された。
ニューヨーク金先物12月限は大幅下落、金12月限終値は1466.40ドル、9.40ドル高
中国商務省は中国と米国がここ2週間の間に、双方が貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に廃止することで合意したと明らかにした。リスク選好の動きが広がり、ドル高・株高となったことが金の圧迫要因になった。ただ米政権内部で強い反対とも伝えられ、先行き不透明感が残っている。