1月17日
投資被害について
ニューヨークダウ267ドル高、堅調な経済指標を好感
米国株式相場は上昇
ダウ平均は267.42ドル高の29297.64、ナスダックは98.44ポイント高の9357.13で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、12月小売売上高が堅調な内容となり、買いが先行。昨日、米中貿易協議の第1段階合意文書が署名され、今後の両国の通商協議に楽観的な見方が広がり、終日堅調推移となった。主要株価は最高値を更新した。
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円16銭で引けた
米国の12月小売売上高、1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、米先週分新規失業保険申請件数の良好な結果や、米国・メキシコ・カナダ協定の実施法案が上院で可決されたため成長期待が広がり、米債利回りの上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りが強まった。
ニューヨーク原油先物2月限は反発、原油2月限終値は58.52ドル、0.71ドル高
第1弾の米中通商合意が正式に成立したことに続いて、北米自由貿易協定に代わる米国・メキシコ・カナダ協定の実施法案が米上院で可決され、トランプ米大統領の署名を経て成立することになった。米景気減速懸念が後退し、石油需要の下振れ懸念が緩和している。
1月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や昨年12月の米小売売上高が強かったことも支援要因。米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は+17.0まで上昇し、 8ヶ月ぶりの高水準だった。
国際エネルギー機関が発表した月報では、昨年10月の世界の石油需要は前年比95万5000バレル増の日量1億110万バレルだった。中国やインドの旺盛な需要が続いていることが背景。2019年と2020年の需要増加見通しは、それぞれ前年比100万バレル増、同120万バレル増で据え置かれた。
ニューヨーク金先物2月限は反落、金2月限終値は1550.50ドル、3.50ドル安
米中の第1段階の通商合意も米国の対中関税が維持されたことが下支えとなった。一方、12月の米小売売上高は前月比0.3%増と3カ月連続で増加し、ドル高に振れたことから金の戻りは売られた。