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3月10日

投資被害について

ニューヨークダウ2013ドル安、原油価格の急落を警戒

米国株式相場は大幅続落

ダウ平均は2013.76ドル安の23851.02、ナスダックは624.94ポイント安の7950.68ポイントで取引を終了した。
寄り付き直後にS&P500種指数が7%下落したことで「サーキットブレーカー」が発動し、15分間取引停止となった。米国を含めて世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が報告され経済活動が停滞する中、原油価格が急落し、金融市場の新たなリスクになるとの不安が広がった。ロシアとの協調減産の交渉が決裂後、サウジアラビアがシェア重視で増産方針に転換したため原油価格は20%超下落となり、下げ幅は1991年の湾岸戦争以来で最大となった。株式相場も終日軟調推移となった。

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は102円68銭まで上昇して引けた

原油価格の急落、新型肺炎の蔓延が世界中で報告され金融市場や経済の混乱を警戒し「質への逃避」で米国債相場が上昇。米国長期債の利回りは連日で、過去最低となりドル売りが加速。株安に連れたリスク回避の円買いも加速した。


ニューヨーク原油先物4月限は大幅続落、原油4月限終値は31.13ドル、10.15ドル安

先週、石油輸出国機構プラスの追加減産協議が決裂した後、カルテルの舵取り役だったロシアとサウジアラビアが需要が減少しているにも関わらず増産を示唆した。新型コロナウイルスを背景とした需要減少と、2大産油国の増産見通しが相まって大暴落している。

サウジは顧客に対して販売価格の大幅値引きをすでに通知しており、熾烈な安売り競争が始まることが警戒されている。関係筋によると、サウジアラビアは4月に日量1000万バレル超の水準まで増産することを計画している。現行の石油輸出国機構プラスの協調減産は3月末で終了する。4月以降は各国が自由に生産量を決定する見通し。

ロシア財務省はサウジとの価格戦争を背景とした原油安に最大10年間は耐えることが可能であるとの見通しを示した。政府の安定基金から資金の流用が可能であり、財政は当面安泰であるという。9日、ノバク露エネルギー相は「ロシアの石油セクターには資源と資金があり、想定された価格内で競争力やシェアを維持することが可能である」と述べた。

新型肺炎が米景気に影を落としているなか、原油安で米石油企業の資金繰りが行き詰まり、経済が急速に悪化していくと見られていることも圧迫要因。米国は世界最大級の産油国。世界の株式市場は暴落し、米債など安全資産が買われるなど、金融市場は極度に混乱している。


ニューヨーク金先物4月限は小幅高、金4月限終値は1675.70ドル、3.30ドル高

新型コロナウイルスの感染拡大を受けてリスク回避の動きとなったことが支援要因となった。1700ドル台では利食い売りに上値を抑えられたが、米株価の急落を受けて押し目を買われた。