4月7日
投資被害について
ニューヨークダウ1627ドル高、新型ウイルスの感染ペースに鈍化の兆し
米国株式相場は大幅反発
ダウ平均は1627.46ドル高の22679.99ドル、ナスダックは540.16ポイント高の7913.24ポイントで取引を終了した。
米国内で新型ウイルスの感染が最も多いニューヨーク州やニュージャージー州で感染拡大ペースに横這いの兆候が見られるとの報告を受けて、早期の経済再開への期待感から堅調推移となり、引けにかけては上げ幅を拡大した。
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円20銭で引けた
新型ウイルスで米国内でも特に被害が大きいニューヨーク州やニュージャージー州で感染規模が安定し始めたとの報告を受けて、経済の再開が遅れるとの懸念が後退。米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物5月限は反落、原油5月限終値は26.08ドル、2.26ドル安
新型コロナウイルスの蔓延による石油需要の急減や、世界中の備蓄施設が満たされることを回避するため、サウジとロシアが中心となった石油輸出国機構プラスは協調減産を再び協議することになったが、オンライン会合が当初の6日から9日に延期されたことが売りを誘った。
原油価格の暴落を巡ってサウジとロシアが口論を続けており、事前調整の遅れが危惧されているが、ロシア側は会合の延期については技術的な問題が背景であると指摘した。プーチン露大統領は減産の基準として1-3月期の生産量を提案している。サウジは従来のような多大な負担を負うことを拒否しているほか、米国など石油輸出国機構プラスに参加していない産油国の減産も協調するうえでの前提であるとしている。トランプ米大統領によると、減産規模は最大で日量1500万バレルと、前例のない協調減産となる可能性がある。
ロシアのソブリン・ウェルス・ファンドのキリル・ドミトリエフ最高経営責任者は、ロシアとサウジの合意は非常に近いと述べたほか、ドミトリー・ペスコフ報道官が他の主要な輸出国と取り組む用意が整っていると語ったことは支援要因。
世界各国で新型肺炎の感染者数や死者数の伸びが鈍化する兆候があることも下値を支えた。米国や英国、スペイン、イタリアで前向きな兆しがみられる。米株式市場は大幅高で引けた。
ニューヨーク金先物6月限は大幅続伸、金6月限終値は1693.90ドル、48.20ドル高
トランプ米大統領が「新型コロナウイルス感染拡大、横ばいか安定化が始まっている兆候がある」と述べ、株高に振れるなか、買いが一巡する場面も見られたが、欧州時間から押し目を買われて一段高となった。欧州中央銀行が買い取った債券額が過去最高を記録したことや、米国家経済会議のカドロー委員長が新型コロナウイルス感染拡大による経済的影響に対処する米国債発行の可能性を討議していると明らかにし、資金供給が続くとみられている。