6月9日
投資被害について
ニューヨークダウ461ドル高、ニューヨーク市の活動再開で景気回復期待が強まる
米国株式相場は続伸
ダウ平均は461.46ドル高の27572.44ドル、ナスダックは110.66ポイント高の9924.75ポイントで取引を終了した。
5月雇用統計の予想外の改善に加えて、全米経済への貢献度が高く、ウイルス感染被害の大きかったニューヨーク市が8日から第1段階の活動を再開したため、景気回復期待が強まり買い先行で寄り付いた。ハイテク大型株の上値が重くナスダックは一時下落する場面もあったが、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円44銭で引けた
米3年債入札は好調だったほか、全米経済研究所が「米国経済は2月に景気後退入りした」と宣言し、米国債利回りの低下に伴うドル売りに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物7月限は反落、原油7月限終値は38.19ドル、1.36ドル安
コロナショック後の需給改善を背景に反発局面が続いていたものの、節目の40ドルに到達したことから利益確定の売りが優勢となった。
週末に石油輸出国機構加盟国と非加盟国が日量970万バレル規模の減産目標を7月も継続することで合意したことは支援要因だが、サウジアラビアとアラブ首長国連邦、クウェートは6月に実施している合計日量118万バレルの自主的な減産を7月以降は終了する。需要回復が背景。7月以降、この三カ国は石油輸出国機構プラスの減産目標に沿って生産量を調節する。
米株式市場の反発局面が継続しており、ダウ平均やS&P500は2月以来の高値を塗り替えたほか、ナスダック総合指数は過去最高値を更新したが、株高は原油高の手がかりにはならず。今週の米連邦公開市場委員会では追加緩和の思惑があり、流動性相場の様相がさらに強まっている。
ニューヨーク金先物8月限は反発、金8月限終値は1705.10ドル、22.10ドル高
今週の米連邦公開市場委員会でイールドカーブ・コントロールが議論されると伝えられたことやドル安が支援要因になった。株高となったが、米国債の利回りが低下し、ドル安要因となった。