6月30日
投資被害について
ニューヨークダウ580ドル高、ボーイングがけん引
米国株式相場は反発
ダウ平均は580.25ドル高の25595.80ドル、ナスダックは116.93ポイント高の9874.15ポイントで取引を終了した。
全米でウイルス感染が急増していることを受けて朝方は概ね前日終値の水準で寄り付いたものの、航空機メーカーのボーイングが大きく上昇し相場をけん引した。また、ハイテク大手にも買いが広がり引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円57銭で引けた
米国の5月中古住宅販売成約指数が予想を上回り過去最大の伸びを記録したほか、6月ダラス連銀製造業活動指数も予想を大幅に上回ったことが好感されドル買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物8月限は反発、原油8月限終値は39.70ドル、1.21ドル高
世界的に新型コロナウイルスの流行は続いているが、主要国が外出規制など経済に甚大な悪影響を与える措置を繰り返す可能性は低く、石油需要は回復を続けるとの思惑が根強い。感染が拡大している米国の一部の州ではバーの営業停止や飲食店の入店規制など特定の業種に対する規制が再び導入されているものの、経済活動をほぼ停止させ、消費を蒸発させる措置は難しいとみられている。
今週の米エネルギー情報局の週報で原油在庫が過去最高水準を更新するとしても、過剰在庫の取り崩し局面が近づいていると期待されていることも支援要因。米国の製油所稼働率は回復を続けており、原油消費量が拡大しつつあるほか、高止まりしているサウジアラビアからの輸入量が減少すれば、原油在庫の積み増し圧力は後退する見通し。
全国人民代表大会常務委員会の委員長会議が30日に香港国家安全維持法案を制定する見通しとなっていることは特に材料視されていない。ただ、米中双方はビザの発給を制限するなど対立を強めている。
ニューヨーク金先物8月限は下げ渋り、金8月限終値は1781.20ドル、0.90ドル高
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、世界の感染者が1000万人を超えたことなどが支援要因になった。ロックダウンの再導入に対する懸念が出た。ただ米株価は景気刺激策に対する期待感や中古住宅販売仮契約指数の急増などが支援要因となって上昇し、ニューヨーク市場でドル高に振れたことが金の上値を抑える要因になった。