7月1日
投資被害について
ニューヨークダウ217ドル高、ウイルスワクチンや追加財政策への期待高まる
米国株式相場は続伸
ダウ平均は217.08ドル高の25812.88ドル、ナスダックは184.61ポイント高の10058.77ポイントで取引を終了した。
新型コロナ感染拡大への懸念や、6月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことで下落して寄り付いた。しかし、6月消費者信頼感指数が予想以上の改善を示したことに加え、国立アレルギー・感染症研究のファウチ所長が議会証言で、ウイルスワクチンに関して楽観的な見解を示したことが好感された。またフロリダ州のウイルス感染者数の増加率が、先週の平均を下回ったため安心感も広がった。パウエル米連邦準備制度理事会議長とムニューシン財務長官の議会証言後、追加支援策への期待も高まり引けにかけても堅調推移となった。
6月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円93銭で引けた
米国の6月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったため、一時ドル売りが強まったのち、米6月消費者信頼感指数が予想以上に改善したことを好感してドル買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物8月限は弱含み、原油8月限終値は39.27ドル、0.43ドル安
新型コロナウイルスの流行を背景に石油需要の回復傾向が鈍化することが警戒されている。米国ではカリフォルニア州やテキサス州の新規感染者数の伸びが引き続き加速している。当局はバーや飲食店に対する規制や、ビーチの閉鎖などで乗り切ろうとしているものの、大規模な外出規制が繰り返される可能性が意識されている。
中国の全国人民代表大会が「香港国家安全維持法」を可決し、香港市民の自由や人権を抑制しようとしていることも圧迫要因。中国政府と西側諸国の緊張感がさらに高まった。中国と西側の思想が強く対立しており、西側の批判を浴びつつも中国側が引く姿勢をみせないことは国際社会の懸念要因となっている。
一方で、米国に景気回復に向けた芽生えがみられることは相場を支えた。米カンファレンスボードが発表した6月の米消費者信頼感指数は98.1まで上昇し、米ミシガン大学消費者信頼感指数に続き、消費者心理の底打ちがみられた。
ニューヨーク金先物8月限は強含み、金8月限終値は1800.50ドル、19.30ドル高
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、ドル安をきっかけに押し目を買われて一段高となった。景気回復に対する期待感から株高となったが、感染拡大で先行き懸念が残っていることから金に逃避買いが入りやすい。