7月3日
投資被害について
ニューヨークダウ92ドル高、予想上回る米6月雇用統計で早期回復期待が再燃
米国株式相場は上昇
ダウ平均は92.39ドル高の25827.36ドル、ナスダックは53.00ポイント高の10207.63ポイントで取引を終了した。
6月雇用統計が予想を上回ったため、早期回復期待が高まり大きく上昇して寄り付いた。その後、アメリカ疾病管理予防センターが全米の1日あたりの新たな感染者数が過去最多に達した発表すると第2波への警戒感が強まり上げ幅を縮小。しかし、トランプ大統領が第4弾パンデミック救済策に着手したことを明らかにすると、期待感が下支えとなり引けにかけても上昇を維持した。
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円50銭で引けた
米6月雇用統計で失業率は5月から予想以上に低下したほか、非農業部門雇用者数は過去最大の伸びを記録し、予想を上回る結果を受けて早期の景気回復期待が再燃し、ドル買いに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物8月限は続伸、原油8月限終値は40.65ドル、0.83ドル高
6月の米雇用統計が強かったことから、コロナショック後の石油需要の回復が続くことが期待された。米非農業部門雇用者数の増加は2カ月連続。前日の米エネルギー情報局の週報も需給の改善を示す内容で、石油市場には楽観的な雰囲気が広がっている。
ただ、5月と6月の合計で米非農業部門雇用者数は730万人程度増えたが、4月には2000万人規模の減少となっており、穴埋めには程遠い。低下していた米失業保険の継続受給者数が1929万人となり、前回の1923万1000人から増加に転じたことも懸念要因。
米国における新型コロナウイルスの一日あたりの新規感染者数が5万人を超え、過去最多を更新したことや、米独立記念日の振替休日を含んだ連休を控えていることは上値を抑えた。カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ジョージア州、アリゾナ州など米国の南部で感染者数が急激に拡大している。
ニューヨーク金先物8月限は反発、金8月限終値は1790.00ドル、10.10ドル高
予想以上の米雇用統計が圧迫要因になった。ただペンス米副大統領が、新型コロナウイルス感染の再拡大で、経済活動再開に向けた動きを一時停止した各州知事の決定を支持すると述べ、先行き懸念が残っている。