7月17日
投資被害について
ニューヨークダウ135ドル安、労働市場の低迷を警戒
米国株式相場は反落
ダウ平均は135.39ドル安の26734.71ドル、ナスダックは76.66ポイント安の10473.83ポイントで取引を終了した。
先週分の新規失業保険申請件数が予想を上回り17週連続で100万件以上のペースを保っており労働市場の遅い回復が嫌気され下落で寄り付いた。さらに、今まで相場を支えてきたハイテク株も弱く、終日軟調推移となった。
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円28銭で引けた
この日発表された週次失業保険申請件数は市場予想を上回ったことから、ドル売りが一時優勢となった。しかし、6月米小売売上高や7月フィラデルフィア連銀景況調査は予想を上回ったため、ドル買いが再燃。
ニューヨーク原油先物9月限は弱含み、原油9月限終値は40.93ドル、0.47ドル安
世界的に石油需要は回復する傾向にあり、今後数カ月間で需給が均衡すると期待されている反面、新型コロナウイルスの流行拡大が続いていることが上値を抑えた。石油輸出国機構加盟国と非加盟国による石油輸出国機構プラスが来月から減産規模を縮小することも圧迫要因。
ロシアのノバク・エネルギー相は世界の石油需要は8月にかなり回復することを期待していると述べた。コロナショック前と比較して4月の需要は25%減となったが、8月には10%程度まで落ち込みが緩和すると見通している。
石油の消費大国である米国やインドで新型コロナウイルスの流行は悪化を続けている。米国では1日あたりの新規感染者数が過去最高水準で高止まりしているほか、インドでは新規感染者数の伸びが加速を続けている。ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、インドの15日の新規感染者数は3万2700人と過去最多を更新した。
ニューヨーク金先物8月限は反落、金8月限終値は1800.30ドル、13.50ドル安
米政権が中国共産党員による米国への渡航禁止を検討と伝えられ、リスク回避の動きになったことが圧迫要因になった。ラガルド欧州中央銀行総裁がパンデミック緊急購入プログラムの買い入れ枠を全て利用すると述べ、ユーロ高に振れたことが下支えとなったが、リスク回避の動きが続き、戻りは売られた。