9月9日
投資被害について
ニューヨークダウ632ドル安、 米中関係悪化やハイテクが重し
米国株式相場は続落
ダウ平均は632.42ドル安の27500.89ドル、ナスダックは465.44ポイント安の10847.69ポイントで取引を終了した。
トランプ大統領が中国との経済関係を大幅に縮小すると対中強硬姿勢を表明したほか、原油安を受けて投資家心理が悪化し、寄り付きから大きく下落した。引き続き主要ハイテク株への売りも広がり、終始軟調推移となった。
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円02銭で引けた
トランプ大統領は「中国との経済関係を制限する意向」と強硬姿勢を強調し、米中対立懸念が強まったほか、追加財政策を巡る不透明感も存続し、リスク回避の円買いや米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物10月限は大幅続落、原油10月限終値は36.76ドル、3.01ドル安
レイバーデー前までの軟調な流れを引き継いだ。世界第3位の石油消費国であるインドで新型コロナウイルスの流行が更に拡大し、石油需要の回復見通しが曇っている。英国やスペインなど欧州の一部で再流行の兆しが顕著となっていること警戒感を高めた。
ただ、米国では7月以降の新規感染者数は減少傾向にある。
一年間で需要が最も盛り上がる北半球の夏場が終了し、コロナショック後の消費回復が鈍化すると見通されていることも圧迫要因。米国では過剰な原油在庫が取り崩されているものの、再び増加に転じるリスクが意識されている。米国内の製油所は定期改修の時期となるほか、冬場に需要が強まるヒーティングオイルを含んだ留出油の在庫は過剰であり、改修作業が例年より長引く余地がある。
株式市場に流れ込んでいた資金が逆流していることや、英国が欧州連合から離脱した後の協議が難航しており、移行期間で自由貿易協定がまとまらない可能性があることも相場を圧迫した。
ニューヨーク金先物12月限はやや反発、金12月限終値は1943.20ドル、8.90ドル高
時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となり、2ケタ安。日中取引は、時間外取引で軟調な展開を引き継いだが、欧米株の下落から押し目買いで下値を切り上げ、さらに反転の流れになった。ドルが堅調に推移に戻りを抑えられたが、小高い状態を維持した。