10月20日
投資被害について
ニューヨークダウ410ドル安、新型ウイルス拡大で景気見通しが悪化
米国株式相場は下落
ダウ平均は410.89ドル安の28915.42ドル、ナスダックは192.67ポイント安の11478.88ポイントで取引を終了した。
週末に民主党のペロシ下院議長が新型コロナウイルスを巡る追加経済対策について、トランプ政権と大統領選挙前の合意成立に楽観的な見通しを示したため期待感から上昇して寄り付いた。しかし、ウイルス感染件数の増加や連邦準備制度理事会の高官が景気や雇用に悲観的な見方を示したほか、経済策への不透明感も根強く引けにかけて大きく下落に転じた。
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円42銭で引けた
米追加経済対策への期待などで米債利回り上昇に伴うドル買いが観測された。
ニューヨーク原油先物12月限は伸び悩み、原油12月限終値は41.06ドル、0.06ドル安
新型コロナウイルスの再流行による需要の下振れ懸念が重しとなった。カフェやバーの営業短縮・停止のほか、夜間の移動制限、都市封鎖など欧州を中心として再び規制が強化されている。英ウェールズでは今週金曜日から来月9日まで予防的な都市封鎖が始まり、不要不急な業種には営業自粛が指示された。
リビアの生産量がさらに増加したと伝わったことも圧迫要因。内戦による封鎖が解除された後、同国最大のシャララ油田の生産量は日量15万バレル規模まで回復し、生産能力の半分程度を取り戻した。
石油輸出国機構プラスによる共同閣僚監視委員会では、来年からの生産規模について勧告はなかった。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相やロシアのノバク・エネルギー相は減産目標の遵守について繰り返し言及した。
ただ、ノバク・エネルギー相は燃料需要が落ち込む冬場の石油市場はより不透明となる可能性が高いとの認識を示した。
ニューヨーク金先物12月限は小幅高、金12月限終値は1911.70ドル、5.30ドル高
米国の追加経済対策の協議について、ペロシ米下院議長が、ホワイトハウスとの協議の期限を20日に設定し、合意期待が出た。ただニューヨーク市場では、合意に対する懐疑的な見方もあり、株高が一服すると、金も上げ一服となった。