12月15日
投資被害について
ニューヨークダウ184ドル安、ワクチン接種開始好感も都市封鎖強化を警戒
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は184.82ドル安の29861.55ドル、ナスダックは62.17ポイント高の12440.04ポイントで取引を終了した。
国内で新型コロナウイルスワクチン接種が開始したほか、追加経済対策がいずれ成立するとの根強い期待に寄り付き後大きく上昇した。しかし、ロンドン市が最も厳格な封鎖を発表したことに続き、ニューヨーク市長が全面的な都市封鎖の可能性を警告すると下落に転じた。
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円銭05銭で引けた
欧州通貨高に対するドル売りに下落後、米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されたことや、追加経済対策成立への期待でドル買い・円売りに繋がった。その後、ニューヨーク市が再び都市封鎖を行う可能性があることから、ドルは上げ渋った。
ニューヨーク原油先物1月限は反発、原油1月限終値は46.99ドル、0.42ドル高
米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用許可が米国で下り、医療関係者やリスクの高い高齢者に対する接種が始まったことから、感染者数の拡大がいずれ沈静化すると期待されている。接種から長期間が経過した後の副反応を警戒する声はあるものの、順調に開始された。
サウジアラビアの西部ジッダ港に係留されていた燃料タンカーに爆発物を積んだボートが衝突したと伝わったことも支援要因。サウジはテロ攻撃だったとの認識を示した。攻撃された燃料タンカーで火災が発生したものの、鎮火された。乗組員22名に怪我はなかった。
石油輸出国機構は月報で2020年の需要見通しを従来の日量9001万バレルから同8999万バレルまで引き下げた。新型コロナウイルスの再流行が2020年10-12月期の需要を圧迫している。2021年の1-3月期、4-6月期、7-9月期の需要見通しも下方修正された。2021年全体の需要見通しは日量9626万バレルから、同9589万バレルに引き下げられた。
ニューヨーク金先物2月限は反落、金2月限終値は1832.10ドル、11.50ドル安
週明けのドル安が支援要因となったが、米国での新型コロナウイルスのワクチンの接種開始見通しを受けて戻りを売られた。また原油安をきっかけにエネルギー株が売られ、リスク回避のドル高に転じたことも圧迫要因になった。