12月22日
投資被害について
ニューヨークダウ37ドル高、新型コロナウイルス変異種に警戒感
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は37.40ドル高の30216.45ドル、ナスダックは13.12ポイント安の12742.52ポイントで取引を終了した。
英国で拡大している新型コロナウイルス変異種の感染性が高いことが明らかになり、警戒感から寄り付き後大きく下落した。その後、安値からはファイザーに続き、米食品医薬品局の承認を受けたモデルナのワクチン接種が開始されたことや、議会が追加経済対策で合意にいたったことを好感した買いに支えられ、引けにかけてダウは上昇に転じた。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円32銭で引けた
11月米シカゴ連銀全米活動指数が予想を下回ったほか、新型コロナウイルス変異種感染の拡大で、英国が規制強化に踏み切り世界経済の回復に懸念が広がった。しかし、米国の追加経済対策合意やワクチンの前進が下支えとなり、ドル売りはやや一服した。
ニューヨーク原油先物2月限は反落、原油2月限終値は47.97ドル、1.27ドル安
英国で感染力の強い新型コロナウイルスの流行が拡大し、経済活動の制限が一段と強化されたことが重しとなった。英国で見つかった変異種はオーストラリアやオランダ、イタリアでも確認されており、世界的な流行悪化が警戒されている。ただ、各国でワクチン接種が始まっていることから警戒感は一方的に高まらず、安値から大きく切り返して引けた。変異種に対してもワクチンが有効であると指摘されている。
欧州医薬品庁は米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの条件付きの販売許可を出すよう欧州委員会に勧告し、欧州委員会は販売を許可した。欧州各国で今月27~29日にかけて接種が始まる。
石油輸出国機構を中心とした石油輸出国機構プラスが来年の増産ペースを遅らせる可能性が意識されたことは支援要因。ロシアのノバク副首相は新型肺炎の流行拡大による追加の経済的な制限によって、従来の想定よりも石油需要の回復が遅れる可能性があるとの認識を示した。
ニューヨーク金先物2月限は弱含み、金2月限終値は1882.80ドル、6.10ドル安
英国の新型コロナウイルスの変異種の感染拡大で都市封鎖が再導入されたことや、欧州各国が英国からの入国者を規制したことを受けて先行き懸念から金が買い戻されたが、リスク回避の動きを受けて戻りを売られた。ただニューヨーク市場ではポンド安が一服し、リスク回避の動きが一服したことが下支えになった。