12月24日
投資被害について
ニューヨークダウ114ドル高、銀行株の上昇が下支え
米国株式相場はまちまち
ダウ平均は114.32ドル高の30129.83ドル、ナスダックは36.80ポイント安の12771.11ポイントで取引を終了した。
経済指標は強弱まちまちの結果ながら追加経済対策の成立期待や銀行株の上昇に支えられ寄り付き後上昇した。しかし、トランプ大統領が議会承認の追加経済対策法案で拒否権を発動する可能性に言及したため上値が抑制。引けにかけて、大統領が国防法案に拒否権を発動すると上げ幅を縮小した。
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円55銭で引けた
欧州通貨高でドル売りが一時強まったが、新規失業保険申請件数の予想以上の減少や追加経済対策の成立に目処がついたことや、英国と欧州連合が通商交渉で大筋合意したとの報道を好感したリスク選好の円売りが強まった。ただ、引けにかけ、トランプ大統領が国防法案に拒否権発動との報道で警戒感が再燃し、ドルは上げ渋った。
ニューヨーク原油先物2月限は反発、原油2月限終値は48.12ドル、1.10ドル高
米エネルギー情報局が発表した週報で原油や石油製品の在庫が減少したことが買い戻しを誘った。新型コロナウイルスの流行もあって、冬場に入ってからガソリン需要は一段と低迷していたものの、クリスマス休暇に入る時期とあって需要が上向いた。
世界最大の石油消費国である米国で新型コロナウイルスの流行は続いており、一日あたりの死者数の伸びは加速する傾向にある一方、米疾病予防管理センターは1万人以上の米国人がワクチンを接種したと伝わった。米国では先週から米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの接種が始まっている。今週に入って米モデルナが開発したワクチンの接種も開始された。
欧州連合と英国の通商協議が大枠で合意したと伝わっていることは金融市場全体のリスクを軽減した。欧州連合からの離脱後、英国が欧州連合との協議をまとめるための移行期間の終了が迫っているなかで、土壇場で合意が成立したもよう。現地時間の24日夜にもジョンソン英首相が声明を発表すると伝わっている。
ニューヨーク金先物2月限は反発、金2月限終値は1878.10ドル、7.80ドル高
英国と欧州連合の通商協議で漁業権に進展が見られ、合意期待が高まった。交渉は最後の局面にあるとみられている。ただ英国では新型コロナウイルスの別の変異種が南アから流入したことが確認されており、感染拡大に対する懸念が残る。一方、トランプ米大統領は追加経済対策で直接給付額が600ドルとなったことに不満を示し、2000ドルへの引き上げを求めた。