2月9日
投資被害について
ニューヨークダウ237ドル高、ワクチンや追加経済対策への期待続く
米国株式相場は続伸
ダウ平均は237.52ドル高の31385.76ドル、ナスダックは131.34ポイント高の13987.64で取引を終了した。
大規模な追加経済対策の成立期待に寄り付き後、上昇した。イエレン財務長官は「1.9兆ドルの追加経済対策が成立すれば、来年には完全雇用に戻る」と議会に成立を促した。原油高や新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいること、国内での新型コロナの感染拡大が鈍化傾向にあることも支援し、終日堅調に推移。主要株式指数は史上最高値を更新し終了した。
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円24銭で引けた
クリーブランド地区連銀のメスター総裁は経済に必要となるため、米連邦準備制度理事会は非常に長い期間緩和姿勢を維持することになると言及すると、長期債利回りは一時低下し、ドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物3月限は続伸、原油3月限終値は57.97ドル、1.12ドル高
石油輸出国機構プラスが年内の在庫水準の正常化を目指していることが引き続き相場を押し上げた。主要な産油国は経済協力開発機構加盟国の石油在庫を過去5年平均まで圧縮しようとしている。
イランが核合意を遵守するまで米国が制裁を継続する見通しであることは支援要因。イランは合意で定められた水準以上に濃縮ウランの備蓄量を増やしているほか、ウランの濃縮度についても合意から逸脱している。バイデン米大統領はイランとの交渉に戻る前提として制裁を解除するつもりはないと表明した。一方で、イランは米国が制裁を解除することが核合意を履行する条件であるとしており、米国の対イラン制裁によってイラン産原油の流通が引き続き制限される見通し。
トランプ前政権のように原油高けん制がないことも支援要因。トランプ前大統領はツイッターなどを駆使して原油高や石油輸出国機構を頻繁にけん制し、原油相場の上昇を抑制してきたものの、バイデン新政権から景気回復の足かせとなる原油高について特に言及はみられない。
ニューヨーク金先物4月限は続伸、金4月限終値は1834.20ドル、21.20ドル高
イタリアで「五つ星運動」と最大野党の右派「同盟」が、ドラギ氏の新内閣に対し条件付きの支持を表明した。一方、米国では景気刺激策に対する期待感から米国債の利回りが上昇したが、株価が上昇し、リスク選好の動きとなった。