3月16日
投資被害について
ニューヨークダウ174ドル高、インフラや経済活動再開への期待
米国株式市場は上昇
ダウ平均は174.82ドル高の32953.46ドル、ナスダックは139.84ポイント高の13459.71で取引を終了した。
3月ニューヨーク連銀製造業景気指数が2018年以来の高水準に回復したため、寄り付き後上昇した。バイデン政権が増税を検討しているとの報道が警戒され一時下落に転じたものの、インフラ計画や経済活動の再開を背景とした回復期待を受けた買いが下支えとなり、引けにかけては上げ幅を拡大。連日史上最高値を更新して引けた。連邦公開市場委員会の開催を控え、長期金利が伸び悩んだためハイテク株も上昇。
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円10銭で引けた
3月ニューヨーク連銀製造業景気指数は予想以上に上昇したため、ドル買いが優勢となった。その後、今週開催予定の米連邦公開市場委員会を控えて長期金利が伸び悩んだため、ドル買いはやや後退した。
ニューヨーク原油先物4月限は小幅安、原油4月限終値は65.39ドル、0.22ドル安
バイデン米政権が景気対策の財源を補うための増税を検討しており、燃料需要の回復を妨げるとみられていることが重しとなった。法人や富裕層、ガソリンなどに対する増税が選択肢となっている。先週成立した第1弾の景気対策は新規の国債発行が財源となっているものの、第2弾はさらに巨額の景気対策となる見通し。
世界第3位の石油消費国であるインドで新型コロナウイルスの感染者数が再び拡大する傾向にあることも圧迫要因。イタリアやポーランド、ウクライナでも感染者数が拡大傾向にあるほか、ブラジルでは過去最多水準での推移が続いている。
16日から始まる米連邦公開市場委員会を控え、米利回りのさらなる上昇が警戒されていることは重し。米連邦公開市場委員会メンバーの景気見通しが上方修正される可能性が高いとみられているほか、ドットプロットの修正も想定されている。
ニューヨーク金先物4月限は小幅高、金4月限終値は1729.20ドル、9.40ドル高
米国債の利回り上昇に対する懸念が残っているが、株高などリスク選好の動きを受けて堅調となった。ただ米連邦公開市場委員会を控えており、高値を買い進む動きは限られた。