3月18日
投資被害について
ニューヨークダウ189ドル高、早期の金融引き締め懸念が後退
米国株式市場は上昇
ダウ平均は189.42ドル高の33015.37ドル、ナスダックは53.64ポイント高の13525.20で取引を終了した。
長期金利の上昇を受けて、景気循環株を中心に買いが広がり、ダウは寄り付き後、上昇。注目となっていた連邦公開市場委員会で連邦準備制度理事会は市場の予想通り政策金利の据え置きを決定したほか、2023年までゼロ金利を据え置く可能性を示唆したため早期の金融引き締めへの警戒感が後退し、上昇幅を拡大した。また、長期金利の上昇が一段落したため、ナスダック総合指数は下落から上昇に転じた。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円86銭で引けた
米連邦公開市場委員会の会合結果判明前にドル買いが優勢となったが、米連邦公開市場委員会は政策金利の据え置きを決定し、米連邦公開市場委員会予測の中央値は2023年末までの金利据え置きを示唆していることから、金利上昇は一段落し、ドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物5月限は小幅続落、原油5月限終値は64.63ドル、0.23ドル安
欧州の一部などで新型コロナウイルスが根強く流行し、世界的な景気や石油需要の回復が遅れる可能性が高まっていることが重し。フランスやイタリア、ドイツで感染が拡大する兆候がある。副反応の増加を背景に、アストラゼネカが開発したワクチンの接種を見送る国が欧州で多いことも景気回復見通しを曇らせている。
米エネルギー情報局が発表した週報では原油や石油製品の在庫が増加したが、米テキサス州を襲った寒波の影響が薄らいでいるなかであまり材料視されず。製油所稼働率は76.1%まで回復し、原油在庫の伸びは鈍化したものの、寒波前の稼働率に届いていない。製油所の復旧による製品供給量の拡大で、製品在庫の減少は一巡している。
国際エネルギー機関が発表した月報もほとんど手がかりとならず。国際エネルギー機関は世界の石油需要がコロナ前の水準を回復するのは2023年と見通している。
米連邦公開市場委員会が公表した金利見通しから、当局者が利上げには依然として慎重であるとの認識が強まったことは支援要因。米長期債利回りが上昇した反面、ドルは下落した。
ニューヨーク金先物4月限は小幅安、金4月限終値は1727.10ドル、3.80ドル安
米連邦公開市場委員会の発表を控えて上げ一服となったが、低金利継続見通しが示されると、ドル安を受けて急伸した。一方、米株価は米連邦公開市場委員会声明での楽観的な見通しや早期利上げ観測の後退を受けて上昇した。