5月7日
投資被害について
ニューヨークダウ318ドル高、景気循環株がけん引
米国株式市場は上昇
ダウ平均は318.19ドル高の34548.53ドル、ナスダックは50.42ポイント高の13632.84で取引を終了した。
週次失業保険申請件数が前週から予想以上に減少したため労働市場や景気回復期待に、寄り付き後、上昇。バイデン政権によるコロナワクチン特許除外を支持する方針が警戒され一時下落に転じたが、ドイツのメルケル首相が特許除外に反対姿勢を示したため、安心感から上昇に転じ、引けにかけて上げ幅を拡大した。ダウは史上最高値を更新して引けた。
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円08銭で引けた
米新規失業保険申請件数が50万件を下回ったため、ドル買いが優勢となった。しかし、対欧州通貨でのドル売りや、米連邦準備制度理事会は大規模緩和を当面維持するとの見方は変わらず、長期金利は伸び悩んだことから、ドル売りが再び優勢となった。
ニューヨーク原油先物6月限は続落、原油6月限終値は64.71ドル、0.92ドル安
ワクチン接種で経済が正常化に向かう国がある一方、インドやブラジル、日本などで新型コロナウイルスが依然として流行しており、世界的に見て需要回復見通しが局所的であることが相場を圧迫した。ワクチン確保が不十分な国や、効果が不透明なワクチンしか利用できない国の流行は改善しておらず、需要見通しを引き続き曇らせている。インドの一回目の接種率は9.6%、日本は2.0%。
米国や欧州などワクチン接種が前進している国の石油需要が上向くと期待されていることは支援要因。米国の一回目の接種率は44.7%、欧州連合は25.8%と順調に進展している。米新規失業保険申請件数は49万8000件まで減少し、パンデミック後の最低水準を塗り替えた。
米国とイランが核合意の修復に向けて動いていることや、米国とイランが接近しつつあることから、中東各国がイランと関係を改善させようとしていることは圧迫要因。イランとサウジアラビアは国交を断絶しているものの、イラクを交えて協議を重ね関係改善を目指している。
ニューヨーク金先物6月限は大幅高、金6月限終値は1815.70ドル、31.40ドル高
中国が中豪戦略経済対話の下での全ての活動を「無期限に」停止することを決めたと発表し、豪中対立に対する懸念から米国債の利回りが低下した。一方、米新規失業保険申請件数の減少を受けて景気回復期待からリスク選好の株高・ドル安となり、金の支援要因になった。