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6月4日

投資被害について

ニューヨークダウ23ドル安、雇用好調で金融緩和の早期縮小に警戒も

米国株式市場は反落

ダウ平均は23.34ドル安の34,577.04ドル、ナスダックは141.82ポイント安の13,614.51で取引を終了した。
朝方発表された雇用の指標が好調で、連邦準備制度理事会が早期に金融緩和の縮小に舵を切るのではとの警戒感から寄り付き後、下落。週次新規失業保険申請件数と5月ADP雇用統計がともに市場予想を上回り、明日の雇用統計も強い内容になるとの見方が広がった。長期金利が上昇したことで割高感の強いハイテク株が売られ、ナスダックは終日軟調に推移。ダウは予想を上回った5月供給管理協会非製造業指数や法人税見送りの報道などに支えられ、上げに転じる場面もあったが、結局小幅に下落して取引を終えた。

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円29銭で引けた

米5月ADP雇用統計で雇用者数の増加幅は予想に反して4月から拡大したほか、先週分新規失業保険申請件数はパンデミック開始以降初めて40万件を割り込んだ。米5月供給管理協会非製造業景況指数も予想以上に上昇したため、長期金利の上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。また、一部報道で、インフラ計画を成立させるためにバイデン大統領が共和党との交渉において法人税増税計画緩和を提案したと伝えられたこともドル買い・円売りにつながった。


ニューヨーク原油先物7月限は伸び悩み、原油7月限終値は68.81ドル、0.02ドル安

米エネルギー情報局が発表した週報では、製油所稼働率がさらに回復するなかで原油在庫が減少した一方で、製品在庫が増加し、在庫全体がやや増えたことが重しとなった。

米製油所稼働率は88.7%と昨年2月以来の高水準で、石油企業は需要増加に備えようと原油在庫を積極的に取り崩しているものの、石油製品需要は前週比で日量81万6000バレル減の同1914万バレルと回復が足踏みしている。ドライブシーズンに入っていることでガソリン需要はパンデミック前の水準に近づいているものの、石油製品全体の需要回復は十分ではなく、5月以降は弱含んでいる。一方で、米原油生産量は前週比で日量20万バレル減の1080万バレルと引き続き停滞している。

米新規失業保険申請件数が38.5万件と、新型コロナウイルスがパンデミックした後の最低水準を塗り替えたことは支援要因。5月の米ADP雇用者数は前月比で100万人近い増加となり、米雇用統計に対する期待感が高まった。ただ、失われた雇用を取り戻し、景気が回復していることは前向きな材料だが、米金融緩和策の方向転換が警戒されていることは重し。


ニューヨーク金先物8月限は反落、金8月限終値は1873.30ドル、36.60ドル安

5月の全米雇用報告で民間部門雇用者数が97万8000人増と事前予想の65万人増を上回った。また米供給管理協会非製造業総合指数は64.0と前月の62.7から上昇し、過去最高を記録した。米経済の回復を受けて米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れた。