7月27日
投資被害について
ニューヨークダウ82ドル高、企業の好決算を好感
米国株式市場は続伸
ダウ平均は82.76ドル高の35144.31ドル、ナスダックは3.72ポイント高の14840.71で取引を終了した。
6月新築住宅販売件数がパンデミック下で最低水準となったほか、ダラス連銀製造業活動指数も予想外に悪化した結果に失望し、寄り付き後、下落。しかし、企業の好決算への根強い期待に、上昇に転じた。民主党上院のシューマー院内総務が超党派のインフラ案の法制化を公約すると発言すると、回復期待も強まり引けにかけて上げ幅を拡大し、ダウ、ナスダック総合指数は史上最高値を更新して終了。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円39銭で引けた
米国6月新築住宅販売件数は、増加予想に反して減少し、昨年4月以降で最小となったほか、7月ダラス連銀製造業活動指数は6月31.1から予想外に低下したため、景気回復ペースの鈍化を懸念してドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物9月限は小幅安、原油9月限終値は71.91ドル、0.16ドル安
世界的に新型コロナウイルスのデルタ株が流行していることが需要回復見通しを曇らせた。需要回復を牽引する米国だけでなく、中国でも新規感染者数がやや上向いている。欧州ではフランス、イタリア、スペインなどで流行が悪化している。ただ、デルタ株の感染拡大が顕著だった英国では流行がピークアウトする傾向にある。
原油高や輸入割当の不正使用の取り締まりによって、中国の原油輸入量の伸びが鈍化する可能性があることも圧迫要因。6月の中国の原油輸入量は2013年以来の低水準まで落ち込んでおり、7月以降の推移が警戒されている。中国は世界最大の原油輸入国。
コロナ後の需要回復見通しは引き続き相場を支えた。変異株が根強く流行していることは需要の下振れを懸念させる要因であるが、石油輸出国機構プラスの増産でも需給バランスは需要超過気味に推移するとみられている。
ニューヨーク金先物8月限は小幅安、金8月限終値は1799.20ドル、2.60ドル安
中国の規制強化を受けてリスク回避の動きとなる場面も見られたが、米企業の好決算に対する期待感から株式の押し目が買われ、リスク回避の動きは一服した。米国債の利回りが上昇に転じると、金の戻りは売られた。