7月28日
投資被害について
ニューヨークダウ85ドル安、決算控えた主要ハイテク株に売り広がる
米国株式市場は反落
ダウ平均は85.79ドル安の35058.52ドル、ナスダックは180.13ポイント安の14660.58で取引を終了した。
6月耐久財受注速報値が予想を下回ったことが回復への懸念に繋がり、寄り付き後、下落。アメリカ疾病管理予防センターがワクチン接種完了者も一部の地域で室内でのマスク着用を推奨する方針に転じると報じられ、新型コロナ・デルタ株流行への警戒感も重しとなった。さらに、連邦準備制度理事会による連邦公開市場委員会結果発表を明日に控えた調整と見られる売りも目立ち、終日軟調推移となった。決算を控えた主要ハイテク株も売られた。
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円76銭で引けた
6月米耐久財受注速報値は予想を大幅に下回ったことや株安を嫌気したほか、連邦準備制度理事会が連邦公開市場委員会でハト派姿勢を維持するとの見通しを背景に、長期金利低下に伴うドル売りやリスク回避の円買いが強まった。その後、住宅価格関連指数や7月消費者信頼感指数が予想を上回ったため、ドルは下げ止まった。
ニューヨーク原油先物9月限は伸び悩み、原油9月限終値は71.65ドル、0.26ドル安
新型コロナウイルスが変異したデルタ株が流行していることが引き続き重しとなった。経済活動が正常化に向かっている主要国で再び制限が強化され、石油需要が下振れする可能性があることが意識されている。米エネルギー情報局の週報の発表を控えて、需要の推移も警戒されている。ただ、ワクチンによってコロナを克服したとの認識のなかで需要回復見通しは根強く、下値は限定的だった。
世界最大の石油消費国である米国の新規感染者数は上向いており、米国疾病予防管理センターによるとデルタ株に感染する人々の割合は8割超となっている。ただ、入院患者数も拡大しているが、ワクチンの効果もあって死者数は伸びていない。なお、米国疾病予防管理センターはワクチンの完全接種を終えていても屋内ではマスクを着用するよう勧告した。感染拡大でマスク着用指針を見直してる。
季節的な要因もあって需要が拡大していることから、米週間石油在庫統計では原油在庫の減少が見通されている。市場予想は前週比300万バレル減。ガソリン在庫の市場予想は前週比100万バレル減。
ニューヨーク金先物8月限はもみ合い、金8月限終値は1799.80ドル、0.60ドル高
米連邦公開市場委員会が始まり、資産購入ペース縮小に関して議論が交わされる事が警戒され、前半の取引で軟化したが、ドル安に支援され、中盤から戻り歩調となり、小高く引けた。