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10月15日

投資被害について

ニューヨークダウ534ドル高、企業の好決算を好感

米国株式市場は上昇

ダウ平均は534.75ドル高の34912.56ドル、ナスダックは251.80ポイント高の14823.43で取引を終了した。
先週分新規失業保険申請件数がパンデミック以降で最小となったため労働市場の回復期待に寄り付き後、上昇。9月生産者物価指数の伸びが予想を下回りインフレ警戒感も後退した。さらに、企業の好決算を好感した買いも強まり、引けにかけて上げ幅を拡大。長期金利の低下でハイテク株も上昇した。

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円68銭で引けた

先週分新規失業保険申請件数は予想以上に減少し、新型コロナウイルスのパンデミックによって経済が封鎖された昨年3月来の30万件割れとなったため、米連邦準備制度理事会が11月の連邦公開市場委員会で資産購入策縮小を開始することを正当化するとの見方が強まり、ドル買いが優勢となった。株高に連れたリスク選好の円売りも優勢となった。


ニューヨーク原油先物11月限は強含み、原油11月限終値は81.31ドル、0.87ドル高

石油輸出国機構プラスの舵取り役であるサウジアラビアが追加増産は必要ないとの認識を示したことが相場を押し上げた。サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は石油輸出国機構プラスの努力は十分であり、天然ガスや石炭市場のような乱高下から石油市場を守っていると述べた。値動きが荒れている資源相場には石油輸出国機構プラスのような監督者が必要であるとの見解も示した。

米エネルギー情報局の週報で原油在庫は3週連続で増加したが、製油所稼働率が前週の89.6%から86.7%まで低下したことが背景であまり材料視されていない。夏場の需要期が終わったこの時期は製油所の定期改修が行われることから、製油所への原油投入量が減少する傾向にある。石油製品需要は日量2000万バレルの節目を下回っており、9月以降は需要の伸びがピークアウトしている。

国際エネルギー機関は月報で、今年や来年の需要見通しを上方修正した。世界的なエネルギー不足を背景に日量50万バレルほど需要が押し上げられる可能性があるという。ただ、インフレによって世界経済の回復が鈍る可能性も指摘した。


ニューヨーク金先物12月限は小幅高、金12月限終値は1797.90ドル、3.20ドル高

9月の中国の生産者物価指数が前年同月比10.7%上昇と、1995年11月以来の高い伸びとなり、インフレに対する懸念が出た。石炭高などが背景にある。ニューヨーク市場でドル安が一服したが、米国債の利回りが最近の上昇からの反動で低下しており、金の戻りを売る動きは限られた。