10月22日
投資被害について
ニューヨークダウ6ドル安、史上最高値付近で伸び悩む
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は6.26ドル安の35603.08ドル、ナスダックは94.02ポイント高の15215.70で取引を終了した。
史上最高値付近から利益確定売りに押され、寄り付き後、下落。中国の不動産会社の破たん懸念や高インフレの長期化への脅威も良好な企業決算が相殺し、引けにかけてダウは下げ幅を縮小した。ハイテク株は買いが続きナスダック総合指数は上昇。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円01銭で引けた
巨額の負債を抱える中国の不動産大手「恒大集団」の債務不履行懸念や、原油高などを背景とした世界経済の回復停滞懸念などにリスク回避の円買いが優勢となった。高インフレの長期化を警戒した金利上昇に伴うドル買いが下支えとなった。
ニューヨーク原油先物12月限は反落、原油12月限終値は82.50ドル、0.92ドル安
中国不動産大手の恒大集団の債務不履行が意識されていることが重しとなった。見送られているドル建て債の利払い期限が日本時間の24日に迫っている。金融市場全体で神経質な雰囲気が高まりつつあり、リスク資産の一角である原油は利益確定の売りに押された。ただ、米株式市場は底堅く推移したほか、VIX指数は低下しており、恒大集団のデフォルトは強く警戒されていない。
米国の気象予報を手がかりに天然ガス価格が下落したことや、中国政府の介入示唆を受けて石炭価格が急落したことは圧迫要因。天然ガスや石炭の高騰によって、発電用の需要などが石油にシフトするとみられているものの、天然ガスや石炭の調整安が強まれば石油需要はあまり上振れしない見通し。
石油輸出国機構プラスが少なくとも年内は現行の日量40万バレルの増産ペースを維持するとみられていることは支援要因。供給不足を背景に主要産油国に対しては増産圧力が強まっているが、保守費用や投資の不足によって増産が容易ではない産油国もある。
ニューヨーク金先物12月限は伸び悩み、金12月限終値は1781.90ドル、3.00ドル安
英中銀当局者のタカ派姿勢などを背景とした英国債の利回り上昇を受けて米国債の利回りも上昇したことが金の圧迫要因になった。世界銀行はエネルギー価格の高騰が短期的なインフレリスクをもたらす恐れがあるとした。