11月17日
投資被害について
ニューヨークダウ54ドル高、好調な小売りを好感
米国株式市場は反発
ダウ平均は54.77ドル高の36142.22ドル、ナスダックは120.01ポイント高の15973.86で取引を終了した。
良好な小売り企業の決算を好感し、寄り付き後、上昇。また、11月小売売上高や住宅市場指数、10月製造業指数などが予想を上回ったため経済の強い回復期待も手伝い終日堅調に推移した。
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円82銭で引けた
米10月小売売上高を始めとした経済指標が軒並み予想を上回ったため米国債相場が下落。ブラード・セントルイス連銀総裁はコアCPIが高く、連邦準備制度理事会が資産購入縮小ペースを加速しタカ派に傾斜すべきと言及しさらなる金利の上昇に繋がりドル買いに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物12月限は弱含み、原油12月限終値は80.76ドル、0.12ドル安
前日に続き世界的な需給タイト見込みと、欧州を中心とした新型コロナウイルスの感染再拡大懸念で強弱感が交錯して、比較的狭いレンジでのもみ合いとなった。
またガソリンの高騰を懸念するバイデン政権により米国の戦略的石油備蓄が放出される懸念も引き続き燻っており上値を抑えた。
なお外部要因も米株は上昇したものの、ドル高も進展したことで支援材料とはならなかった。引けは期近2本が小幅安となる一方、他限月は小幅高となった。
12月限は、アジアの時間帯~欧州の時間帯の時間外取引では堅調に推移して、80ドル台後半~81ドル台に乗せて、欧州の時間帯にこの日の高値である81.81ドルを付けた。そのあと米国の時間帯に入ると、振幅の大きな展開となり、いったん81ドル台半ばから80ドル近辺まで急落した後、再び81ドル台前半までV字型の切り返しとなった。そのあと米国の時間帯の後半は再び80ドル台後半まで軟化した。
世界有数の独立系原油・石油製品取引企業であるトラフィグラのヴェイアー最高経営責任者はこの日、英フィナンシャル・タイムズのコモディティ・サミットで、ガスの供給不足で今冬欧州では電力不足に陥る可能性があり、長期的に原油は100ドルを突破する可能性があると述べた。
ロシアのタス通信によると、同国の石油大手、ロスネフチのカリモフ副会長はこの日、石油輸出国機構の増産が世界の需要回復に追いつかず、来年半ばには世界の原油価格が120ドルに達する可能性があると述べた。
国際エネルギー機関の月報によると、世界の石油需要の伸びは今年が日量550万バレル、来年が340万バレルとおおむね前月から変わらずだった。
9月の経済協力開発機構在庫は前月比5100万バレル減の27億6200万バレルとなり、過去5年間平均を2億5000万バレル下回り、2015年初頭以来最低水準となっている。
欧州の一部で新型コロナウィルスの感染が再拡大しているが、米疾病対策センターは新型コロナウイルス感染状況を4段階に分けたリストを更新し、レベル4の「極めて高い」カテゴリーにチェコ、ハンガリー、アイスランドと、英領ガーンジー島などを追加した。
ニューヨーク金先物12月限は下落、金12月限終値は1854.10ドル、12.50ドル安
10月の米小売売上高は前月比1.7%増と事前予想の1.4%増を上回り、ドル高に振れた。高インフレで米連邦準備制度理事会の早期引き締めの見方も出たが、短期的にテクニカル面で悪化し、利食い売りが出た。