11月18日
投資被害について
ニューヨークダウ211ドル安、高インフレ懸念が重し
米国株式市場は反落
ダウ平均は211.17ドル安の35931 05ドル、ナスダックは52.29ポイント安の15921.57で取引を終了した。
世界のインフレ高進や新型コロナ再流行を受け経済の回復が損なわれるとの懸念に、寄り付き後、下落。ハイテク株も売られたほか、クレジットカード会社ビザの下落がダウをさらに押し下げ、終日軟調に推移した。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円11銭で引けた
米10月住宅着工件数が増加予想に反して減少したほか、株安で米国債相場が上昇。金利低下に伴いドル売りに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物1月限は大幅下落、原油1月限終値は77.55ドル、2.19ドル安
供給不足で推移してきた需給バランスが供給過剰へ向かっている可能性が意識されている。直近の月報で石油輸出国機構が慎重な需要見通しを示したほか、国際エネルギー機関は供給拡大によってタイトな需給環境が和らぐ兆候があると指摘した。今週、バルキンド石油輸出国機構事務局長は非常に注意深くならなければならないシグナルが出ているとし、12月にも供給過剰が始まるとの認識を示している。
冬場の本格化を控えて、ドイツやオーストリアなど欧州の一部で新型コロナウイルスの感染者が急拡大していることは重し。広範囲に渡る行動制限が経済活動を再び圧迫するリスクが意識されている。コロナ再流行は石油輸出国機構の慎重な需要見通しの背景でもある。
米エネルギー情報局が発表した週報で、原油や石油製品の在庫が減少したことは支援要因だが、ほとんど材料視されていない。石油製品需要は日量2162万9000バレルと堅調だった。ガソリンや留出油の在庫は一段と取り崩されている。
ニューヨーク金先物12月限は反発、金12月限終値は1870.20ドル、16.10ドル高
米連邦準備制度理事会の早期引き締めの見方などを受けてユーロが一段安となり、ドル高に対する警戒感が残った。しかし、英消費者物価指数でインフレが示されたことや、ニューヨーク市場でのドル高一服や米国債の利回り低下が支援要因になった。