11月30日
投資被害について
ニューヨークダウ236ドル高、済封鎖回避で安心感
米国株式市場は反発
ダウ平均は236.60ドル高の35135.94ドル、ナスダックは291.18ポイント高の15782.83で取引を終了した。
先週の下げが行き過ぎとの見方も手伝い寄り付き後、買戻しが先行し、上昇。不透明感もくすぶる中、バイデン大統領が新型コロナの新たな変異株、オミクロン株を巡り懸念材料だがパニックに陥る必要はないと冷静な行動を呼びかけ、経済封鎖の必要性を否定すると、警戒感が後退し、上げ幅を拡大した。
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円57銭で引けた
10月中古住宅販売成約指数が予想を上回る伸びを示したほか、バイデン米大統領が「現在のところ米国の経済、都市封鎖を実施する必要はない」と述べたため、景気回復が鈍化するとの懸念は後退し、ドルの買戻しが一時優勢となった。
ニューヨーク原油先物1月限は反発、原油1月限終値は69.95ドル、1.80ドル高
新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染者が各国で見つかっていることから、経済活動の正常化見通しが不透明となっている反面、先週末の暴落が行き過ぎであるとの見方から買い戻しが優勢だった。
石油輸出国機構プラスの会合を控えてサウジアラビアやロシアなど主要な産油国の発言が伝わっているが、急いで生産量を調節する必要はないとの認識を示すなど冷静な態度だったことは相場を支える要因となった。ロシアのノバク副首相は性急な行動は必要ないと述べたほか、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相はオミクロン株を懸念していないと語った。
ただ、各国はオミクロン株が見つかったアフリカ諸国との航空機の往来をすでに禁止しており、石油需要の下振れは避けられない見通しで相場の戻りは失速した。バイデン米大統領は都市封鎖を再導入することはないと述べたが、支援要因にはなっていない。
ニューヨーク金先物2月限は小幅安、金2月限終値は1785.20ドル、2.90ドル安
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に対する過度の警戒感が後退し、リスク回避の動きが一服した。ただ米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れたことから金の戻りは売られた。