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12月17日

投資被害について

ニューヨークダウ29ドル安、ハイテクが重し

米国株式市場は反落

ダウ平均は29.79ドル安の35897.64ドル、ナスダックは385.15ポイント安の15180.43で取引を終了した。
連邦準備制度理事会による高インフレへの対応を好感、さらに、金融緩和解除の軌道が段階的となるとの安心感から寄り付き後、上昇。その後、英国中銀の予想外の利上げに加えて、予想を下回った12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や製造業購買担当者景気指数を受け景気回復に警戒感も浮上し失速した。ハイテクの下落がさらなる重しとなり、引けにかけダウも下げに転じた。

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円72銭で引けた

先週分新規失業保険申請件数が前回から増加したほか、米12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や12月製造業購買担当者景気指数速報値が予想を下回り、ドル売りに拍車がかかった。株安に連れリスク回避の円買いが強まった。


ニューヨーク原油先物2月限は続伸、原油2月限終値は72.15ドル、1.49ドル高

前日の流れを引き継いで上値を伸ばした。米エネルギー情報局が発表した週報で石油製品需要が統計開始以来の最高水準を更新したことや、米連邦公開市場委員会の景気見通しが楽観的だったことが手がかり。新型コロナウイルスが根強く流行しているものの、米連邦準備制度理事会はコロナで景気が再び混乱することはないとみている。

ただ、石油輸出国機構や国際エネルギー機関が来年の供給過剰を見通していることは重し。石油輸出国機構プラスは2月以降もこれまでの増産ペースを維持する可能性がある。次回の石油輸出国機構プラスの会合は1月4日に行われる。

各国で新型コロナウイルスの流行が拡大していることも圧迫要因。ドイツにおける感染拡大は一巡したが、英国、フランス、イタリア、スペインなどでは流行が悪化している。英国では今月中にもオミクロン株がデルタ株に置き換わる見通し。ワクチン接種率がかなりの高水準に達しているデンマークで感染爆発が発生していることも懸念されている。


ニューヨーク金先物2月限は反発、金2月限終値は1798.20ドル、33.70ドル高

米連邦公開市場委員会で量的緩和の縮小加速決定に加え、来年の利上げ見通しが示されたが、予想通りであったことからドル安に振れた。また米政権が、中国の生体情報を使った監視技術を用いて少数民族と宗教的少数派を追跡・弾圧している機関を輸出禁止対象の「エンティティーリスト」に追加し、ドル安が再開したことが支援要因になった。