12月24日
投資被害について
ニューヨークダウ196ドル高、オミクロン変異株の警戒感が後退
米国株式市場は続伸
ダウ平均は196.67ドル高の35950.56ドル、ナスダックは131.49ポイント高の15653.38で取引を終了した。
「オミクロン変異株の入院リスクはデルタ株に比べ50%から70%低い」との英国の調査結果や食品医薬品局が製薬会社メルクの新型コロナ経口薬の緊急使用を承認したことを受け、安心感が広がり、寄り付き後、上昇。さらに、12月のミシガン大消費者信頼感指数確定値が予想外に上方修正されたほか、11月新築住宅販売の増加など良好な経済指標の結果を受けて景気回復期待感も根強く、終日堅調に推移した。
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円42銭で引けた
利益確定とみられるドル売りが根強いなかで、米国の強い物価・雇用・製造業・住宅の指標を受けたドル買いが徐々に強まった。10年債利回りは一時1.50%に接近した。
ニューヨーク原油先物2月限は続伸、原油2月限終値は73.79ドル、1.03ドル高
新型コロナウイルスのオミクロン株に感染しても重症化しにくいとの認識が各国のデータから裏付けられているなかで、需要下振れ懸念や供給過剰見通しが後退している。今週の米エネルギー情報局の週報では原油と製品の在庫を足し合わせた石油在庫が2018年以来の低水準を更新しており、需要超過が続いている可能性がある。米国の石油在庫は、国際的な在庫の指標である経済協力開発機構加盟国の商業在庫の先行指標。
ただ、弱毒化したオミクロン株に感染しても重症化しにくいとしても、主要国の政府が行動制限を強化する可能性があることは重し。英国では感染拡大が止まらず、クリスマス後に規制が導入されるリスクがある。中国の西安市でコロナの感染者数が上振れしている。
米テキサス州ベイタウンにあるエクソン・モービルの製油所で火災が発生したことは支援要因。この製油所の処理能力は日量56万500バレルと米国内で最大規模。ただ、火災はすでに鎮火している。
ニューヨーク金先物2月限は強含み、金2月限終値は1811.70ドル、9.50ドル高
ドル安やリスク選好の動きが支援要因になった。南アフリカに加え、英国の研究で新型コロナウイルスのオミクロン株の入院リスクが低いことが示され、楽観的な見方が強まった。