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3月9日

投資被害について

ニューヨークダウ184ドル安、インフレ高進警戒

米国株式市場は続落

ダウ平均は184.74ドル安の32632.64ドル、ナスダックは35.41ポイント安の12795.55で取引を終了した。
バイデン大統領によるロシア産原油禁輸計画の発表を控えた原油高を警戒し、寄り付き後、下落。その後、ウクライナのゼレンスキー大統領が北大西洋条約機構加盟主張を断念する可能性など妥協姿勢を示したとの報道を受けて、停戦期待に一時買戻しが加速し大幅上昇に転じた。しかし、不透明感が払しょくできず、さらに、燃料価格上昇に伴うインフレ高進への懸念も重しとなり、引けにかけ再び下落。

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円66銭で引けた

米国のバイデン大統領のロシア産原油禁輸発表を控え、ニューヨーク原油が続伸。インフレ懸念を受けた金利上昇に伴うドル買いが強まった。その後、米1月貿易赤字が過去最大に拡大したため、景気回復の鈍化懸念が浮上し、ドル売りや株安に伴うリスク回避の円買いが優勢となった。しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領が北大西洋条約機構加盟の意向も含め停戦に向けて妥協する可能性を示唆したため、リスク回避の円買いが後退した。


ニューヨーク原油先物4月限は続伸、原油4月限終値は123.70ドル、4.30ドル高

バイデン米大統領がロシアからの原油や天然ガスの輸入を禁止する大統領令に署名したことが相場を押し上げた。禁輸措置は即時発効するが、成立している契約については45日間の猶予期間を設ける。英国も8日からロシアの原油や石油製品の輸入を段階的に削減すると発表した。英国は年末までに完全に停止する。ロシアはウクライナでの軍事行動を続けており、西側は制裁強化を迫られている。

ロシアのノバク・エネルギー相が西側に対する報復制裁として、天然ガスのパイプラインであるノルドストリーム1の遮断を示唆したことは懸念要因。米国や英国と異なり、欧州はロシアのエネルギーに依存している。プーチン大統領はレアメタルの輸出禁止を発表しており、原油や天然ガス、石炭へ報復制裁が拡大することが警戒されている。

英石油大手シェルはロシア事業から完全に撤退すると発表した。スポットでの原油の調達を停止するほか、あらゆる資源の買い付けを段階的に取りやめる。

英議会にオンラインで参加したウクライナのゼレンスキー大統領が「ロシアが侵略した理由の1つである北大西洋条約機構加盟を、ウクライナはもはや主張していない」と述べたことは重し。ロシアの軍事行動が緩むのか注目されている。


ニューヨーク金先物4月限は大幅続伸、金4月限終値は2043.30ドル、47.40ドル高

バイデン米大統領はロシア産の原油や天然ガス、石炭の輸入を禁止すると表明した。ジョンソン英首相もロシアからの原油と石油製品の輸入を段階的に削減すると発表した。原油高が金の支援要因になったが、禁輸発表後に利食い売りが出て上げ一服となった。ただロシアのプーチン大統領は特定の商品と原材料の輸出入を制限する法令に署名した。ロンドン金属取引所で前日からニッケルが暴騰し、取引を停止しており、他の商品の値動きも警戒される。