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3月17日

投資被害について

ニューヨークダウ518ドル高、連邦公開市場委員会はほぼ想定内

米国株式市場は続伸

ダウ平均は518.76ドル高の34063.10ドル、ナスダックは487.93ポイント高の13436.55で取引を終了した。
ロシアとウクライナの停戦交渉に進展があったとの報道を好感し、寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で市場の予想通り0.25%の利上げを決定し、ブラード・セントルイス連銀総裁が0.5%の利上げを主張したほか、スタッフ予測で、本年平均7回の利上げ予想が明らかになると、積極的な引き締めによる景気後退懸念や政策の間違いを警戒した売りが加速し、ダウは一時下落に転じた。その後会見で、パウエル議長が政策の柔軟性や経済の強さを強調し、景気後退のリスクが特に高まっていないと言及すると、買いが再燃しダウはプラス圏を回復。引けにかけて上昇幅を拡大した。

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円76銭で引けた

連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で市場の予想通り、政策金利を0.25ポイント引き上げ、0.25-0.50%に決定。声明では、ブラード米セントルイス連銀総裁が50ベーシスポイントの利上げを主張し、決定に反対に投じたことや、バランスシート縮小を今後の会合で開始することも明らかにした。連邦準備制度理事会予測でメンバーがインフレ見通しを大幅に引き上げたほか、本年平均で7回の利上げを予想していることが明らかになったため、積極的な利上げペースを織り込み、債券利回りは上昇。ドル買いが加速した。


ニューヨーク原油先物4月限は続落、原油4月限終値は95.04ドル、1.40ドル安

中国で新型コロナウイルスのオミクロン株の流行が拡大していることが需要見通しを悪化させているほか、ウクライナとロシアの停戦協議が前進していることが相場を圧迫した。ウクライナ交渉団のポドリャク大統領府顧問は「ロシアの立場は大きく軟化した。近日中に停戦に至ると確信」と述べている。

米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫が増加したことも重しだが、戦略石油備蓄の取り崩しが続いていることが商業在庫の減少を引き続き妨げている。製油所稼働率は90.4%と、昨年の夏場の需要期並みの水準まで上昇。石油製品需要は日量2000万バレルの節目を上回って堅調に推移している。ただ、価格高騰もあって製品需要の4週間移動平均は統計開始以来の最高水準から弱含み。ロシアの供給減を背景にディーゼル燃料の輸出が急増している。ディーゼル燃料を含む留出油の在庫は過去5年のレンジ下限を下回る低水準で推移を続けている。

国際エネルギー機関の月報はあまり材料視されなかったが、4月以降は対ロシア制裁の影響から、日量300万バレルの原油や石油製品の供給が停止する可能性があるという。4-6月期は日量40万バレルの供給が不足する見通し。ウクライナ侵攻が始まる前、ロシアは原油や石油製品を日量700万~800万バレルほど輸出している。


ニューヨーク金先物4月限は続落、金4月限終値は1909.20ドル、20.50ドル安

ロシアがウクライナとの停戦交渉で妥協案を示すなどし、停戦期待や原油安が圧迫要因になった。また前日から始まった米連邦公開市場委員会で利上げが見込まれていることも下げ要因となった。米連邦公開市場委員会で利上げが決定されると、買い戻されて下げ一服となった。